農水省は1月21日、生産局畜産部長の諮問機関である飼料問題懇談会(座長:阿倍 亮前日本大学生物資源科学部教授)を開き、平成20年度飼料需給計画案などを示した。
平成20年度の飼料用麦の買い入れ・売り渡し数量は、近年の需要動向等を踏まえ、平成19年度と同数量の大麦141万t、小麦20万tとする。
また、平成20年度に政府が行う飼料穀物備蓄計画は、19年度と同様に主要原料(とうもろこし、こうりゃん)の需要量の概ね1か月分に当たる95万tとする。このうち、配合飼料供給安定機構が行う備蓄はとうもろこし・こうりゃん60万t、政府が行う備蓄は、備蓄の効率化、米の需給安定対策への協力等の観点から、大麦の振り替えとして米35万tとする。
飼料用麦の売り渡し数量は、大麦は飼養羽数の減少から減少傾向で推移している。平成19年度は115万tの見込み。小麦は、専増産ふすまの代替需要等で、近年は増加傾向になっており、平成19年度は9万2000tの見込み。
飼料用麦は平成19年度から全量がSBS化されている。飼料用麦の買い入れ価格はオーストラリアの干ばつの影響で、平成19年度後半から上昇しており、政府はこうした買い入れ価格の動向を踏まえた買い入れ予算を措置している。
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