農村部で本を読んでいる人の割合は67%で前回と同率。性別では男性が61%、女性が72%で20年連続して女性のほうが高いという結果が家の光協会の農村読書調査でわかった。これは月刊誌、週刊誌、書籍のいずれかを読んでいる割合(総合読書率)で、前回比では男性が4ポイント下がり、女性が3ポイント上がった。1200人について昨年夏に調査、先ごろまとめた。
年齢別では10代が一番高く88%、職業別では学生が86%で最高、以下は給料生活、主婦、自営業と続き、農業は55%、無職が一番低くて55%。
雑誌だけの読書率は前回より2ポイント下がった。70代の雑誌読書率が34%と他の年代に比べてかなり低いのは週刊誌の読書率が低いためといえる。
読書率の推移は過去最高の平成元年に比べ総合で20ポイント、雑誌で26ポイント低下した。この傾向は毎日新聞社の読書世論調査結果と1年程度のずれこそあれ一致している。日本の読書状況は全国的にここ4年間最低の水準にある。
月刊誌の読書率は前回比3ポイント低下の43%。性別では男性が下がり、女性は上がった。
読んでいる月刊誌(時々読むを含む)は1位「家の光」、2位「現代農業」、3位「オレンジページ」。
「家の光」読者の65%は女性で40代以上が9割を占める。農業の読者が50%だが給料生活の読者も24%に達し、地域に定着していることをうかがわせる。
パソコン・携帯電話の利用率は全体で74%。パソコンを使っている人のほとんどは携帯電話も使っている実態もわかった。
テレビを見ない人は0%。テレビの視聴時間は前回まで長くなる傾向にあったが、今回は157分で前回より5分短くなった。
インターネット上の読み物は「よく読む」「時々読む」を合わせて10%。
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