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農政.農協ニュース |
省力化などで成果 −果樹コンクール入賞者決まる |
JA全中や日本園芸農協連などが主催する「全国果樹技術・経営コンクール」の入賞19点が2月4日決まった。表彰式は22日。入賞のうち農水大臣賞に輝いた4点の特徴を見た。 有限会社鶴沼ワイナリー(北海道樺戸郡浦臼町・代表者今村直さん)120haで醸造用ブドウを主としてワインメーカーとの契約で栽培。ドイツに留学したり、指導員を招いたりもしている。耕作放棄地の利用などで規模を拡大。農機を欧州から導入するなど大規模機械化作業体系を確立した。栽培ノウハウを積極的に公開するなど地域に貢献している。社員8人。 加藤和雄さん・みつ子さん(福島県伊達市梁川町)水稲との複合経営でモモ1.4ha、リンゴ1haの専業。モモは加温施設栽培で出荷を早めて収益を高め、低樹高栽培技術の導入で4割程度の省力化を実現。また早生から晩生まで23品種を作り、露地と施設の組合せで4ヶ月間もの長期出荷をしている。 西ヶ谷量太郎さん(静岡県静岡市清水区庵原町)中晩柑類を約2haずつ栽培する専業。急斜面の小規模散在園をなくすため土地改良事業を活用したほ場整備や農地の借り入れなどで規模を拡大した。また毎年計画的に優良品種に更新し、気候条件を活かした越年完熟栽培などで労力を削減。高品質化に振り向けている。 山野義弘さん(長崎県諫早市多良見町)温州ミカンを主とする柑橘専業で3fを経営。レモンやポンカンなど品種構成の工夫で長期販売を実現。品質向上ではほ場の約半分でシートマルチ栽培を導入している。ヒリュウ台の無マルチ栽培を導入し、県の展示圃として省力化技術の普及にも大きく貢献している。 受賞はほかに農水省生産局長賞6点、主催団体賞はJA全中会長賞2点、JA全農経営管理委員会会長賞2点、日本園芸農協連合会会長賞2点、全国果樹研究連合会会長賞1点、(財)中央果実生産出荷安定基金協会理事長賞2点。 |
(2008.2.7) |
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