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特Aは4年連続で17産地品種 19年産食味ランキング −穀検 (2/20)


 (財)日本穀物検定協会(穀検)は2月20日、平成19年産米の「食味ランキング」を公表した。昭和46年産米から行っているもので、今年は37回目。19年産米は全国124産地品種を外観、香り、味、粘り、硬さ、総合評価の6項目について、基準米(近畿圏のコシヒカリブレンド米)と比較する相対法で行った。124産地品種の内訳は、18年産、19年産ともに対象となった117産地品種、18年産では対象にならなかった3品種、新規に対象となった4産地品種。新規に対象になったもののうち、新しい品種は1点、地区の変更が3点。
 食味ランキングの区分は、食味の総合評価について基準米よりも特に良好なものを「特A」、良好なものを「A」、概ね同等のものを「A`」、やや劣るものを「B」、劣るものを「B`」とする5段階評価。
 評価対象産地品種は県の奨励品種であり、作付面積が県内上位3位以内で1500ha以上、検査等級1等のもの。

◆青森(津軽)まっしぐらが新規評価対象品種に

 18、19年産ともに評価対象になった117産地品種の19年産の結果は、「特A」が17点(18年産は17点)、「A」が42点(同41点)、「A`」が58点(同59点)。「B」と「B`」は両年とも該当がなかった。このほか、18年産で評価対象とならなかった3産地品種がともに「A`」、新規に対象になった4産地品種は「A」が3点、「A`」が1点だった。
 19年産の全国平均の作柄は「99」の平年並みで、一部の産地では台風の影響等で被害を受けたが、食味の評価結果は18年産とほぼ同じだった。
 「特A」にランクされた産地品種は、コシヒカリ10点、ひとめぼれ4点、はえぬき2点、あきたこまち1点。
 主な品種のランク別内訳は次の通りだった。
・コシヒカリ
「特A」にランクされたものは10点(18年産は10点)、「A」は17点(18年産は15点」、「A`」は17点(18年産は19点)。
・ひとめぼれ
「特A」にランクされたものは4点(18年産は4点)、「A」は4点(18年産は5点」、「A`」は2点(18年産は1点)。
・ヒノヒカリ
「特A」にランクされたものは0点(18年産は0点)、「A」は9点(18年産は7点)、「A`」は7点(18年産は8点)。
・あきたこまち
「特A」にランクされたものは1点(18年産は1点)、「A」は1点(18年産は3点)、「A`」6点(18年産は4点)など。
 平成19年産で新たに食味ランキングの対象となった新品種は、平成17年にデビューした青森(津軽)の「まっしぐら」で、ランクは「A`」だった。
 19年産で「特A」にランクされた17産地品種銘柄は次の通り。
岩手県南・ひとめぼれ
宮城県北・ひとめぼれ
宮城県中・ひとめぼれ(*)
秋田県北・あきたこまち
山形内陸・コシヒカリ
山形庄内・ひとめぼれ
山形庄内・はえぬき
山形内陸(村山)・はえぬき
福島会津・コシヒカリ
福島中通・コシヒカリ
新潟中越・コシヒカリ
新潟魚沼・コシヒカリ
新潟岩船・コシヒカリ
新潟佐渡・コシヒカリ
山梨峡北・コシヒカリ
長野東信・コシヒカリ
京都丹後・コシヒカリ(*)

(注):無印は18年産も「特A」だった。(*)は19年産で新たに「特A」になったもの。山形内陸・はえぬきは18年産は全地区が「特A」だった。

(2008.2.21)

 

 

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