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農政.農協ニュース |
全国優良担い手表彰・発表会を開催 |
主催者代表の太田豊秋会長(全国農業会議所会長)は「支援協議会が取り組んでいる担い手育成に、国の無利子融資など支援策が実施された。来年度からはさらに総合的支援措置が講じられる。協議会は担い手育成の具体的数値目標を掲げて取り組む。認定農業者、集落営農を全力を挙げて支援して行く」と挨拶した。 来賓の澤雄二農林水産政務官は「受賞者の皆さんは担い手の範となり、さまざまな工夫と知恵ですばらしい収益をあげている。日本農業のこれからの夢を実現する方々だ」と祝辞を述べた。 表彰式では農水大臣賞、農水省経営局長賞、全国担い手育成総合支援協議会会長賞が、優良認定農業者、優良集落営農にそれぞれ表彰状と記念品が個人31、法人18、集落営農7の合計56件に贈られた。 その後、事例発表が行われ、農水大臣賞を受賞した5名が報告した。 ○合田守夫氏(60歳)=個人・土地利用型部門―香川県観音寺市 経営規模は、レタス6ha、水稲2ha、タマネギ1ha、青ネギ70a、梨45a。野菜の周年栽培で土地利用率は235%と高い。経営農地の66%が借り入れ地で、半径1km以内に集積している。リースを活用して投資費用を最小限にし、負債がほとんどなく、ここ2年で売り上げ高が2倍、所得が3倍以上に伸びた。 市内の畜産農家から得た牛糞堆肥を10a当たり約4t投入して土作りをし、有機質を多用した減農薬・減化学肥料栽培を実践。出荷はJAが中心で、量販店、地元スーパー等にも契約販売している。 ○野村巧氏(42歳)=個人・施設等型部門―高知県高知市 現在、JAの理事。経営規模は施設トマト2.9ha、水稲80a。室戸海洋深層水濃縮液を使ったミネラルトマト440tを生産。JAへの出荷が7割で、生協や大手外食チェーンに2割、JA農産物販売所、高知市の「日曜市」などに1割の配分で、多様な販売ルートを確保。 新たな需用者からの要請が多いので、今後も1か所にまとまった農地があれば借り入れて、さらに規模を拡大したいという。 4戸でミネラルトマト出荷組合を構成している。栽培マニュアルにもとづき均質化を維持している。 ○川北秋義氏(農事組合法人クマダ組合長)(75歳)=法人・土地利用型部門―三重県鈴鹿市 高齢化、後継者不足から地域農業を守るため、平成9年に東海地方初の特定農業法人として設立、出資金2844万円。構成員は245戸。経営規模は水稲29ha、麦46ha、大豆44ha、ひのな0.3ha。利用権設定、作業受託で農地を集積。大型機械利用、作期分散で作業効率を高めている。 農産物価格の低下対策として餅、あられ製造、ひのな漬けなど加工事業を行っており、農閑期の就労対策にもなっている。エコファーマーとみえの安心食材の認証を取得、生産履歴記帳や減農薬栽培米も手がけている。 ◆販売はJA出荷で生産に集中 ○河合正博氏((有)グリーンオニオン代表取締役)(57歳)=法人・施設等型部門―静岡県浜松市 |
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(2008.2.27) |
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