農業協同組合新聞 JACOM
   
農政.農協ニュース

リンゴの弱点を克服する技術開発、米粉使用のめんなどなど
−ふるさと食品コンクールで表彰


 リンゴは皮をむくと、すぐ変色する、そんな難点を克服した新技術が開発された。平成19年度優良ふるさと食品中央コンクールで他の優良事例とともに表彰される。主催は(財)食品産業センター、農水省後援。地域の農林水産物の加工利用や、ふるさと食品の品質向上などで成果を挙げている事例が対象。表彰式は3月4日14時から東京・虎ノ門パストラル。
 技術開発部門の農水大臣賞は青森県弘前市の(有)ディアーナ(藤田正敏代表)。皮をむいた状態でリンゴの賞味期限を2週間に延ばす技術を開発。パックの開封後2時間ほどは変色しないため宴会やパーティ用のカットフルーツとしても需要が期待でき、消費拡大に結びつくとされる。
 新製品開発部門の大臣賞は鹿児島県鹿児島市の(有)馬場製菓(馬場甚史朗会長)。県産の紅サツマイモを白いかるかんで包んだ菓子を開発。県産のヤマイモと種子島産の紫サツマイモも使用している。
 国産農林産品利用部門の同賞は山形県鶴岡市の庄内たがわ農協(黒井徳夫組合長)。はえぬきを原料とした米粉70%の真っ白なめんを作った。独自の加工技術で、はえぬきの特徴である強い粘りとしっかりした歯ごたえを引き出した。
 国産畜水産品利用部門の同賞は新潟県佐渡市の潟vチドール(本間清二代表)。地元産の牛乳、クリームチーズ、カマンベールチーズ、おけさ柿の干し柿でチーズケーキを作った。独自のスパイスを加えている。
 大臣賞4点のほか農水省総合食料局長賞12点、食品産業センター会長賞8点が表彰される。

(2008.2.29)

 

社団法人 農協協会
 
〒103-0013 東京都中央区日本橋人形町3-1-15 藤野ビル Tel. 03-3639-1121 Fax. 03-3639-1120 info@jacom.or.jp
Copyright ( C ) 2000-2004 Nokyokyokai All Rights Reserved. 当サイト上のすべてのコンテンツの無断転載を禁じます。