農業協同組合新聞 JACOM
   
農政.農協ニュース
20代女性 本当に食べたい朝食は「和食」
−朝ごはん実行委員会の実態調査 (1/11)

 「3分の2が正月太りを経験」、「朝食摂取率は4年前より低下」、「朝食不要説に8割が反対」など20代独身女性の朝食実態調査結果が1月11日に公表された。調査したのは「朝ごはん実行委員会」(農水省・JA全中・JA全農)。全国の20代独身女性(単身者と家族同居者)に昨年11月にWebモニターによるアンケート調査を実施したもの。
 「正月太りを経験したことがある」は64.6%で「経験したことがない」の35.4%を大きく上回った。解消法としては「間食をやめる」57.4%、「食事・カロリー制限をする」55.9%で「運動をする」は41.7%。カロリー消費を増やすよりも摂取を減らすことで解消しようとしている傾向がうかがえた。
 朝食摂取頻度では「1週間に6〜7日程度」が51.0%、「4〜5日程度」が18.3%だった。そのほか「食べない」は11.4%で1割強が朝食を食べていないことが示された。
 また、同委員会の4年前の調査とくらべると「1週間に6〜7日程度」との回答が6.3ポイント下がっており朝食摂取率の低下傾向がみられた。
 一部で「朝食不要説」が出ているがその賛否は「非常に反対」11.8%、「反対」23.9%、「やや反対」42.1%で合わせて77.8%の独身女性が朝食不要説に反対だった。
 反対する理由のトップ3は「朝、食べないと元気が出ないから」66.1%、「朝、食べないと午前中の仕事・勉強の能率が悪くなるから」56.6%、「3食バランスよく食べることが体調のためにいいから」53.1%だった。
 朝食の主食については「ごはん」が35.0%、「パン」が52.2%とパン派が約半数を占めた。しかし、「本当に食べたい朝食は?」との質問では「和食(ごはん、みそ汁、焼き魚など)」が57.3%で、パン、牛乳、ハムエッグなどの洋食の31.2%を大きく上回った。さらにパン派のうち42.0%が「本当に食べたい朝食は和食」と回答。ふだんはパンだが本当は朝食はごはんを食べたいと考えているのが本音だということも示された。

■毎日サプリメント 4人に1人

 サプリメント、栄養補助食品の利用では「ほとんど毎日利用している」が27.6%。20代独身女性の約4人に1人がサプリメントをほぼ毎日利用していることが分かった。サプリメントの内容は「錠剤・カプセル」が84.2%、「固形・スナック」が25.4%などとなった。
 利用する時間帯は「朝食時」が46.7%ともっとも多く、利用する理由としては「栄養補給」が55.2%でトップだった。これらのことからサプリメントは朝食時に栄養補給のために利用している傾向があることが示された。
 調査結果について女子栄養大学の足立己幸教授は、朝食摂取率の低下傾向が示されるなど問題点も示される一方で、朝食での和食志向が増えるなど健康重視の食事観も出てきていると指摘。ただし、サプリメント重視傾向は根拠がない間違ったダイエット情報の影響を示すもので、ベースの食事をしっかり食べることが重要との情報発信が大切と強調している。

(2005.1.14)


社団法人 農協協会
 
〒103-0013 東京都中央区日本橋人形町3-1-15 藤野ビル Tel. 03-3639-1121 Fax. 03-3639-1120 info@jacom.or.jp
Copyright ( C ) 2000-2004 Nokyokyokai All Rights Reserved. 当サイト上のすべてのコンテンツの無断転載を禁じます。