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農政.農協ニュース |
コスト意識向上など豊富な事例出し合う 集落営農推進大会 (1/24) |
大会にはJA、自治体、農水省などから担当者約330人が出席。JA全中の中村祐三常務はあいさつの中で、集落営農の形や活動は「幅が広く、ワンパターンではない」と指摘した。 また農水省経営政策課の柄澤彰課長は「新たな経営安定対策の平成19年度導入に向け、今年は、その対象となる集落営農の組織化・法人化を推進する正念場の年。新年度予算案には支援の予算を盛り込んだ」などとあいさつした。 同省は資料として「小規模農家層は農地を担い手に貸して地代収入を得るほうがトクになる」などを示した。また担い手となる集落営農に参加すると、年間で10アールあたり配当金収入4万円に加え、出役に応じた賃金が10万円、これに経営安定対策の支払いがあるなどの例を挙げた。 事例では、山形県・JA庄内たがわ営農農政課の安藤一雄課長(山形県)、滋賀県甲賀市・農事組合法人「酒人ふぁ〜む」の福西義幸総務部長、山口県阿武町・農事組合法人「うもれ木の郷」の原哲郎組合長が報告した。 このあと「今までの集落営農と今後の集落営農」をテーマにパネル討議をし、3氏に農水省の柄澤課長を加え、JA全中水田・営農ビジョン対策室の松岡公明室長がコーディネーターとなって語り合った。 松岡室長は、この中で、水田農業ビジョンの実践強化について、16年度の取り組みを検証し、それを17年度に活かして、ビジョンに“魂”を入れる“冬の陣”の重要性などを強調した。 柄澤課長は、経産省が新たに導入を検討中の「有限責任事業組合」(LLC)という法人形態には、法人税がかからず、構成員それぞれが課税対象になるなどの点で集落営農に似ているということを、法人化推進の参考情報として説明した。 討議では、安藤氏が「環境に優しいこだわり米『たがわスペシャル米』の生産拡大に乗り出し、東京に駐在員を置いて直販比率の向上に挑戦している」、福西氏は「1ヘクタールあたりの生産コスト基準を決めて取り組んでいる。そして京野菜のようにブランド力の強い『商品』づくりを目指す」、原氏は「女性や高齢者に合わせた仕事のシステムをつくり、例えば80歳以上でも農業ができるようにして野菜づくりを進めている」などと語った。 《事例紹介》(概要) 園芸部門も重点に JA庄内たがわ 安藤営農農政課長 リスク分散考えて 酒人ふぁ〜む 福西総務部長 女性組織の活躍も うもれ木の郷 原哲郎組合長 |
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(2005.1.28) |
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