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あいさつする南部代表 |
都心のビル地下空間を利用した農業への理解を深めてもらうためのスペースが2月11日にオープンした。人材派遣などを行うパソナグループが開設したもので、場所は東京・大手町の大手町野村ビルの地下2階。りそな銀行などの金庫として利用されていた空間に、米や野菜、果物などをLEDやメタルハライドランプなどを使って土耕、水耕栽培で育てようというもの。広さは約1000m2で栽培方式によって複数の部屋に仕切った。フリーターをしていた若者たちが栽培するという。
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地下農場で田植えに参加した
竹中経済財政担当相 |
南部靖之代表は「農業は男女問わず、若者から高齢者まで働ける仕事。これからは農業だと思う。体験の場を東京につくれないかと考えた」とオープンセレモニーであいさつ。研究開発段階だが、米は4期作が可能で野菜も3週間程度で育つ新技術を導入したという。
竹中平蔵経済財政政策担当特命大臣は「地域の基幹としての農業、都市再生、人材育成が求められているがこの試みは理にかなったもの」と期待を寄せた。
収穫された野菜や米などは販売せず社内食堂用に利用するという。今後、同社ではこのスペースで新しい技術を使った農業を体験してもらい希望者には研修講座の案内を行うなど、就農支援を行っていく方針。「将来の雇用創出につながる情報発進基地になれば」(南部代表)との考えだ。
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Room1 LED(発光ダイオード)
で育てる花類 |
Room4 水耕で育てるトマト |
写真(撮影・名越)
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