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隔離距離26m以上に GM稲で農水省が通知 (4/12)

 遺伝子組み換え(GM)稲の栽培実験中に花粉が飛散し、周辺の稲と交雑しないようにと農水省は4月12日、実験稲とほかの稲栽培地の距離を26m以上隔離し、また植付日を調整して出穂期を2週間以上ずらすことを試験研究機関や都道府県、関係団体などに通知した。現在の実験指針は20mだが、それよりも交雑防止措置を厳しくした。
 独立行政法人の農業・生物系特定産業技術研究機構東北農研センターの昨年の調査結果を踏まえた措置。調査によると、出穂期が一致し、一定方向に風が吹く場合、花粉親の品種「おくのむらさき」から最長25・5m離れた風下にある種子親の「ヒメノモチ」で、「おくのむらさき」との交雑種子を検出した。
 一方、「ヒメノモチ」の出穂期が2週間程度遅れた場合は「おくのむらさき」と近接していても交雑種子が検出されなかった。
 農水省は今秋から指針を見直す予定で、今回の措置は暫定的だという。

(2005.4.14 )



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