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田んぼの生きものを産直米のパッケージに −首都圏コープ (8/12)


 生協連合会の首都圏コープ事業連合は、「いのちを大切にすること」を消費者と生産者の共通の価値として産直を進めてきている。米の場合にも、産地とともに環境保全型農業に取り組んできているが、「その結果として、産地の田んぼにはカエルやメダカ、ホタルなどの生きものが戻ってきている」という。
 そして17年産の産直米のパッケージに「いのち」のシンボルとして、田んぼが育む多様な生きものや産地ゆかりの動物を選定し、取り入れることにした。例えば、今年の新米として8月に供給される土佐コシヒカリ(JA高知はた)はベッコウトンボだ。そしてJA伊勢の三重みえのえみはホウネンエビ、三重こしひかりはアユ、JAささかみの新潟こしいぶきはメダカ、新潟こしひかりはホタルというように、各産地別・銘柄別に30種類の生きものが登場する。パッケージの裏にはその生きものの背景にあるエピソードが記載されている。
 産地を訪れたことがある人はもちろん、そうでない人も、自分が食べる米が多様ないのちを育む豊かな田んぼや地域で生産されたことに思いを馳せ、産地への信頼感が深まるのではないだろうか。

(2005.8.12)


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