17年産米の第1回入札が8月22、24日にコメ価格センターで行われ25日に結果が公表された。
上場されたのは茨城あきたこまち、千葉コシヒカリ、千葉ふさおとめなど関東の銘柄を中心に6銘柄、6700トンで2銘柄200トンが落札残となった。
平均指標価格は60kg1万4664円で前年同時期にくらべて557円安い。平均指標価格が1万5000円台を割り込んだのは初めてで史上最安値となった。
ある大手卸によると業界では17年産米の作況が現段階では順調だとみているほか、今回は関東の銘柄が一斉に上場されたため手当てを急ぐ必要はないと判断したのではないかという。卸は15年産不作での買い急ぎが16年産販売にも響き、在庫の処理が課題となっていたが「ここにきて在庫を減らすことはできた。17年産は作況も悪くないと予想し供給にはメドが立ったと多くは考えている。しかし、需要は堅調でなく、末端の低価格傾向は継続。全体として価格の下げ基調は続くのではないか」と話す。
◎入札結果、60kg、()内は前年同時期価格
「茨城あきたこまち」1万4299円(1万4872円)、「千葉コシヒカリ」1万5169円(1万6000円)、「千葉あきたこまち」1万4070円、「千葉ひとめぼれ」1万3968円、「千葉ふさおとめ」1万3898円(1万4500円)、「三重コシヒカリ」1万5491円(1万6002円)。千葉、三重の銘柄はいずれもJA米。
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