農水省は11月25日、18年産米の都道府県別の生産目標数量を決めた。過剰作付けを解消するため全国ベースの目標数量は825万トンとしている。ただし、17年産米の豊作による区分出荷を8万トンと見込み、確実な取り組みが確認された来年3月時点で833万トンに補正される予定になっている。
17年産にくらべて生産目標数量が増えたのは富山、香川、佐賀の3県。豊作による過剰分を処理する集荷円滑化対策の発動対象県でないことや、対象県であっても生産者の加入率が高いこと、さらに生産調整が達成されているなど目標数量を減少させなければならない要因がなく、一方で需要実績が伸びているといったプラス要因から増加した。
今回の生産目標数量の配分では、生産過剰の解消をめざし重要見込み量844万トンよりさらに11万トンの削減を目標とした。17年産目標より18万トン少ない。
生産過剰分は過剰が発生した都道府県で調整することを基本としている。農水省は「認定農業者など担い手の要件には米の生産調整への取り組みもある。地域の担い手確保運動のなかで、生産調整の実施者と未実施者の垣根をとりはらって地道に需給調整の努力をしていくしかない」と話す。
参考:農林水産省 「米の消費動向等調査」
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