農業協同組合新聞 JACOM
   
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CE運営管理に果たすJA経営者の役割を研修
カントリーエレベーターJA経営者研修会 (11/29)

熱心にメモを取り研修する参加者
熱心にメモを取り研修する参加者
 消費の減少、価格の低迷など米を巡る状況は一段と厳しくなってきている。また、卸や実需者からは、品質の均質化や安定したロットによる産地銘柄の確立が求められており、共乾施設は産地における市場対応窓口としてもっとも有力な施設となってきている。
 とくに、一定の栽培基準に従って栽培された米であることを前提にして、カントリーエレベーター(CE)から出荷されるものは同一ロットとして扱うという考えが一般的になってきており、CEの位置づけは今後ますます高まってくるといえる。
 一方で、CEにおける品質事故や利用率の低下など克服しなければならない課題も多く存在する。こうした課題解決のためには、現場任せにするのではなく、JAの経営者など経営トップ層が率先してCEの運営・管理に携わることが必要だと指摘されてきている。
 そのために、全国農協カントリーエレベーター協議会、JA全農、(財)農倉基金は毎年「カントリーエレベーターJA経営者研修会」を開催してきている。今年も11月29日に東京・虎ノ門パストラルで、全国のJA役員ら約80名が参加して開催された。
 この研修会は廣瀬竹造全国CE協会長、米本博一全農常務が挨拶したあと、原勝全農米穀部長が最近の米穀情勢を報告。鈴木富男農水省生産局農産振興課長補佐が「米麦を巡る動向とCEに期待される役割」、園部和彦全農生産資材部施設農住課技術主管が「CEの運営管理と課題」を講演。
 次いで生活クラブ連合会の田辺樹実開発部長が、生活クラブの農業や食に対する考え方、JA庄内みどり(遊佐町)との長年にわたる米の共同購入の取り組みなどについて講演した。この中で田辺部長は、生産者はもっと自らをアピールすべきであり、同じ協同組合として産直・提携を強化し、国内農業振興と自給率向上をめざしていきたいと語った。
 そして最後に、横山正治農倉基金技術主管が「CE品質事故防止とJA経営者の役割」を講演した。
(2005.12.2)


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