(社)農協協会・農業協同組合新聞は1月25日、東京・大手町のアーバンネットビルで「2005年 新年の集い」を開催した。会場にはJAグループ各組織代表者やOB、その取引先企業関係者など約200名が参集し、農業を取り巻く厳しい環境を乗り切るための課題や新春の抱負を語り合い、懇親を深めた。
協会の中川行会長は開会の挨拶で「昨年は自然災害もあり閉塞の1年だったが、今年は日本農業と農協が希望のもてる年にしていくために、協会も頑張っていきたい」と語った。
次いで塚田和夫JA全中常務理事が世界の協同組合は信頼・経営・思想の3つの危機を迎えているというレイドローがかつて指摘した言葉を引用し「JAグループもこうした危機に直面しているのではないかと思う。(それを乗り越えるために)みなさまのご協力を得てシッカリ仕事をしていきたい」と決意をこめて挨拶した。続いて沼田清剛JA共済連常務理事、河野良雄農林中金専務理事、山本昌之(社)家の光協会専務理事が挨拶し、4氏の木槌で鏡開きをし、梶井功東京農工大学名誉教授の音頭で乾杯。その後、ステージ上の日本舞踊を鑑賞しながら懇談した。
さらに、生産現場を代表して、岩瀬義人JAひまわり組合長が「今年は変革の年であり、こういう時こそ農協組織の力を結集しなければならない。組織が頑張らなければ日本の農業は守れない」。熊谷健一JAいわて中央常務理事が「農協の仕事は農家の困っていることを事業化することであり、農家の悩みと一緒になって進んでいる。そのことで農協が信頼されるときがくると考えている。みなさんからあらゆる知恵をもらい、素晴らしい農家・農村をつくりたい」と挨拶。さらに外務大臣政務官の福島啓史郎参議院議員、全農・全中の常務などを歴任した榊春夫氏がスピーチした。
この「集い」は今年で6回目を迎えるが、毎回、農協組織に関わる人たちが多数集まり、懇親を深め意見を交換する場として、新年の恒例行事となってきたといえる。
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河野良雄 農林中金専務理事 |
沼田清剛 JA共済連常務理事 |
塚田和夫 JA全中常務理事 |
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中川行 農協協会会長 |
梶井功 東京農工大学名誉教授 |
山本昌之 (社)家の光協会専務理事 |
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