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全農が輸入黒豚の取り扱いをやめる (2/4)

 JA全農は、国産との競合で問題となっていた輸入黒豚肉の取り扱いをやめると2月4日発表した。輸入白豚についても、Aコープ店舗と系統の加工場向けの取り扱いに限定し、それ以外のものはとりやめる。
 農水省の業務改善命令に対する報告を提出した1月25日の段階では、田林聰理事長が「取引先から品ぞろえを求められ、国産品販売の促進をはかるために輸入品を取り扱っており、これをすぐに中止することは難しい」と発言していた。
 しかし、その後、経営役員会などで、輸入農畜産物の取り扱いガイドラインの設定を協議する中で、国産優先という全農グループの基本姿勢を貫くために中止を決めた。ガイドラインは3月中旬ごろにまとめる。
 全農は平成6年度事業計画で「外食・加工産業などの多様化するニーズに応える品ぞろえを強化する観点から、青果物と畜産物の輸入品の取り扱いを進める」ことを打ち出した。
 その後の輸入豚肉販売実績は年間2000〜3000トン。全農が取り扱う豚肉全体の2%程度で推移してきた。また、ほとんどが冷凍もので、ハム・ソーセージになる加工品向けだが、Aコープ向けには一部生肉も含まれていた。
 今回、輸入黒豚は全面的に取り扱い中止としたが、輸入白豚はハム・ソーセージを製造する系統加工場の経営を考えて、限定的に原料供給を続ける。
(2005.2.9)


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