農業協同組合新聞 JACOM
   
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重要品目に理解示す
ーEPA交渉でタイ・タクシン首相 JAグループ代表団に  (2/16)


  タイを訪れていたEPA対策JAグループ代表団(団長・宮田勇JA全中会長)は2月16日に帰国した。
 代表団は14日にタクシン首相らと会談、EPA交渉について砂糖、でん粉、鶏肉、パイナップルなどの重要品目の自由化は受け入れられないことを強調したほか、農協間協力について具体化を検討していることなどを伝えた。
 これに対しタクシン首相は両国のEPA交渉は「協力を基本にし日本の農業者に悪影響を及ぼさないかたちでタイの農業者も豊かになるような交渉結果を期待している」と代表団の主張に理解を示した。また、農協間協力についても期待を寄せた。
 同国のFTA戦略委員長のソムキッド財務相は「日タイEPA交渉は、交渉というより協力という言葉によって進められるべき。農協間の協力が進めばタイの農業者の生活や所得も改善する。市場アクセスに関して日本の農業者の厳しい状況は理解するので心を開いて話し合っていきたい」などと述べた。
 また、関税を所管するワッタナー商務大臣は「日本はタイにとっての真の友人。できること、できないことを率直に話してほしい。できないことがあっても別の解決策があるはず」と述べたほか、農協間協力についても一定の評価をした。
 今回の訪問で代表団は、タイの津波被害に対してJAグループの募金総額3000万円を贈呈した。1500万円はタクシン首相の災害救援基金に被災民向けとして贈り、残りは被災農協復旧のためタイ協同組合連盟に贈呈した。首相、各大臣からは感謝の意が表明された。

(2005.2.21)



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