農業協同組合新聞 JACOM
   
農政.農協ニュース
新たに「JA青年組織綱領」決める
−創立50周年を機に JA全青協 (3/10)

 JA全青協(全国農協青年組織協議会)は3月10日の臨時総会で、新たな綱領「JA青年組織綱領」の制定を決めた。
 この綱領は創立50周年を機に「鬼怒川5原則」、「全国青年統一綱領」の理念を引き継ぎながら、今後のめざすべきJA青年組織の方向を現代的な表現で示したもの。
 「JA運動の先駆者として実践する自主的な組織」であることを明記し、担い手として農業を通じて地域社会に貢献することや、「農業者と生活者の視点を合わせもった責任ある政策提言」を行うこと、新たなJA運動を探求し実践すること、などを掲げた。
 また、JA青年組織のネットワークを生かして盟友が相互研鑽をはかることや、次世代の人材を育成していくことなど、新たな課題も盛り込んでいる。
臨時総会終了後に記者会見する三上会長(右)と藤木副会長(3月10日、東京・大手町JAビルの農協記者クラブ)
臨時総会終了後に記者会見する三上会長(右)と藤木副会長
(3月10日、東京・大手町JAビルの農協記者クラブ)
 JA全青協では、15年度に綱領見直しを課題に掲げ、昨年8月に鬼怒川で開催した委員長会議で組織討議案を決定。新たな綱領策定は、既存の綱領などを現代的な視点で解釈し直すだけでなく、組織の将来課題を合わせて検討することにしていた。
 新綱領制定を受けて三上会長は「創立のころと青年部の思いは変わっていないと思うが、今後の課題を加えて5項目とし、青年部活動の目標が示された。これからがスタート。盟友に周知し青年部とは何なのかを見つめなおして、この綱領を活用していくことが大事」と話している。
 新綱領制定を契機に単組活動とブロック単位機能などについての検討や、盟友を10万人水準に引き上げるなどの具体的な活動も今後行っていく方針にしている。

■次期会長に藤木副会長を選任

 臨時総会では次期(17年度)会長・副会長の選任も行われ、会長には藤木眞也(37)JA全青協副会長(熊本県農協青壮年部協議会委員長)、副会長には平和男(39)同理事(JA北海道青年部協議会会長)が選任された。いずれも立候補し2月のJA全国青年大会で決意表明をしていた。就任は5月26日の平成17年度通常総会から。
 また、新綱領制定にともなう規約改正も行われ、綱領に盛り込まれた内容を組織目的と行動指針の条項に反映させた。

●JA青年組織綱領

 我々JA青年組織は、日本農業の担い手としてJAをよりどころに地域農業の振興を図り、JA運動の先駆者として実践する自主的な組織である。
 さらに、世界的視野から時代を的確に捉え、誇り高き青年の情熱と協同の力をもって、国民の豊かな食と環境の共有をめざすものである。
 このため、JA青年組織の責務として、社会的・政治的自覚を高め、全国盟友の英知と行動力を結集し、次のことに取り組む。
 
1.われらは、農業を通じて環境・文化・教育の活動を行い、地域社会に貢献する。
1.われらは、国民との相互理解を図り、食と農の価値を高める責任ある政策提言を行う。
1.われらは、自らがJAの事業運営に積極的に参画し、JA運動の先頭に立つ。
1.われらは、多くの出会いから生まれる新たな可能性を原動力に、自己を高める。
1.われらは、組織活動の実践により盟友の結束力を高め、あすの担い手を育成する。

(2005.3.11)



社団法人 農協協会
 
〒103-0013 東京都中央区日本橋人形町3-1-15 藤野ビル Tel. 03-3639-1121 Fax. 03-3639-1120 info@jacom.or.jp
Copyright ( C ) 2000-2004 Nokyokyokai All Rights Reserved. 当サイト上のすべてのコンテンツの無断転載を禁じます。