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講評を行う川名センター長 |
JA全農 営農・技術センター(川名晃センター長、神奈川県平塚市)は3月30日、春恒例の『研究・業務発表会』(第51回)を約100名参加のもとに開催。充実した研究・業務発表会となった。
営農・技術センターは、系統経済事業の技術的側面を支える総合技術センターとして1962(昭和37)年にスタート。『研究・業務発表会』は、研究室間の技術交流の促進、技術水準の向上と業務改善および職員の資質向上を目的に、定期的に開催されている。近年の主要なテーマは、省力・低コスト、環境保全、高品質・高付加価値・安全性などとなっている。
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除草成分の「MY−100」は、JA全農が初めて所有した農薬原体で、営農・技術センターの貢献も大きい |
今回の発表テーマは「JA栽培履歴データベースの普及推進について」、「食品検査分析グループの業務概要と食品クレーム対応事例」、「水稲栽培におけるSU(スルホニルウレア)抵抗性雑草の発生実態調査」など、時宜を得たものもあった。
講評を行った川名センター長は、「質的にも充実したものとなった。自信に満ちあふれた発表で、頼もしく思っている。各テーマは、いま現場で話題となっているものばかりで、研究の標的が明確となっている。センター発の研究を続けていってほしい」と結んだ。
【発表テーマと発表者】(敬称略)
◇「JA栽培履歴データベースの普及推進について」(営農企画課・平野幸教)◇「食品検査分析グループの業務概要と食品クレーム対応事例」(農産物・食品検査室・小林優)◇「トマトの尻腐れ果の発生とカルシウム栄養」(肥料研究室・山下耕生)◇「衣料用洗剤の歴史とエーコープマーク品」(品質管理室・和田光洋)◇「エタノール混合ガソリンの性状について」(講習・検査室・永木宏治)◇「生分解性マルチの評価基準の設定について」(生産資材研究室・広本直樹)◇「水稲栽培におけるSU(スルホニルウレア)抵抗性雑草の発生実態調査」(農薬研究室・岩井順将)
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