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カドミまた検出 中国の有機質肥料から (3/31)

 JA全農の子会社(株)組合貿易が中国から輸入した有機質肥料3銘柄に化学肥料の成分が混入、うち1銘柄からは基準値を超えるカドミウムが検出されたが、その後、さらに別の「粒状有機肥料6−3−0」という銘柄からも許容基準を上回るカドミが検出されたと3月31日組貿と全農が発表した。
 分析を依頼していた検定機関から25日に報告を受けた全農は、すぐに農水省に報告し、同省は31日に改めて回収と周知を指導した。 新たにカドミを検出した肥料は昨年9月から今年1月にかけて輸入されたが、先に発見されたカドミ混入銘柄とともに、荷揚港である八戸港の倉庫に保管されており、出荷されていないという。
 これで異物混入肥料は計4銘柄となったが、うち2銘柄には、塩化アンモニア(塩安)が混じっていた。 これらは中国の天津市にある同一の工場で製造されているため全農はすでに、ここから輸入した肥料はすべて出荷を停止するよう販売先に通知した。
 しかし塩安混入肥料は配合飼料メーカーに販売されて製品化され、JAや農家に出荷されたものもあるため、JAグループとして回収を急いでおり、また代替品と交換している。
 農水省は、指導の中で農家などに対する相談窓口の設置も挙げたが、全農と組貿は指導を受けて31日、関係者にわびた上「再発防止へ品質管理を強化し、信頼回復に全力を挙げる」とのコメントを発表した。
 なお全農と組貿は中国へおもむき、工場の仕入れ先が原料の成分を高めるために塩安を入れたことはつきとめたが、カドミについては原因究明を続行中。

(2005.4.4)



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