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基調講演をする
小林全中副会長 |
記念講演は作家で
JA経営マスターコース
塾長の童門冬二氏 |
JAグループの全国機関新規採用職員研修会「農と共生の世紀づくり 輝けフレッシュマン」が4月1日、東京・大手町のJAホールで開かれた。
参加したのは、13団体のフレッシュマン245名(参加人数)で開講に先立ち全員でJA綱領を唱和した。
研修会では、小林二郎JA全中副会長が基調講演。農業、農村の現状について、WTO、EPA交渉などによる貿易自由化の進展と40%と低い日本の食料自給率などの問題を抱えていることを指摘、JAグループとして国民全体の課題として問題解決に向けた運動展開が必要などと指摘した。
そのうえでJAグループの組織と事業では農業者、農村のためにあることなどその使命を理解し「JAグループの先導役としての活躍を期待する。1日も早く立派な農協マンになってほしい」と激励した。
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JA綱領を唱和する
フレッシュマンたち |
記念講演は、作家でJA経営マスターコース塾長でもある童門冬二氏の「おかゆではなくおにぎりのひとつぶに−歴史にみるJA改革」。童門氏は、日本の歴史は人と土、農業を大事にしてきたと指摘し、フレッシュマンに向けて「みなさんは、土の旗手。組合員を守る護民官でもある。誇りと責任を持ってほしい」などと話した。
また、“おかゆではなくおにぎりの一粒に”、の意味について「これから組織で仕事をする心がまえ。おかゆでは米粒の一つひとつが主体性を失ってしまうが、おにぎりでは米粒がはっきりと分かる。組織に属していても主体性、自立性を持つことが大切」と語りかけ、そのためにグローバルな動きや国政のあり方などにも関心を持つことが重要だと強調した。
このほか研修会ではJAグループに先輩職員によるパネルディスカッションなども行われた。 |