JA全中とJA全農は共催で「営農相談員養成のための県域研修会主旨説明会」を4月21日、JAビルで開催した。
営農相談員は、営農指導機能強化に向けた取組みの中で、生産者の多様化等に対応するために設けられたもの。専門営農指導員、営農指導員が大規模農家や生産法人などの営農指導を行うのとは別に、自給的農家や高齢者層などを対象に営農指導や相談に乗るなど比較的易しい課題を解決するための相談・指導を行う。この説明会は、各JA現場の研修に先駆けて、県本部でその狙いなどを共有することを目的に開かれた。
|
挨拶する米本室長 |
冒頭、挨拶に立った米本博一JA全中経済事業改革推進室長は、「組織内の移動等ではじめて営農部署に配属された人が、営農相談員として生産者と接する場面が多いと思います。その営農相談員向けテキストを、このほど作りました。テキストを活用していただくために、まず県本部のみなさんに営農相談員の主旨を、この研修で理解していただきたいと思います。今、合併等でJAが農家や組合員から遠くなった、という声を聞きます。営農相談員が農家や組合員の近くで、良きアドバイザーとなることを期待しています」と述べ、営農相談員の意義を強調した。
挨拶に続き協議・報告事項に移り、▽営農指導機能強化の取組み状況について、▽専門性発揮のための人材開発の考え方、▽営農相談員養成研修会開催に向けた県域での今後のすすめ方について等の報告があり、参加者からは営農相談員の位置づけなどについての質問があり、参加者の関心は高かった。参加者は約80名。今後は、各県本部が主催してJA対象に研修会が開催されることになる。
|