農業協同組合新聞 JACOM
   
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人材育成のため一橋大学大学院と提携し
「パルカレッジ・経営セミナー」を開講−首都圏コープ事業連合 (5/17)

 生協の事業連合である首都圏コープ事業連合(太田朝昭理事長、9会員・組合員総数77万4000人)は、これからの時代に対応する新しい生協モデル「21世紀型生協」をめざしているが、そのための人材育成として、今年度からグループ全体の人材育成機関として「パルカレッジ」を開講し、中・長期的視点から人材育成・教育研修を展開していくことにしている。
 パルカレッジでは、生協職員・関連会社・配送委託先の社員を対象にしたものと、会員生協の組合員を対象にしたものの2つを大きなフレームとし、外部の専門機関とのコラボレーションにより講座を実現していくことを計画している。
 その一環として今回、一橋大学大学院国際企業戦略科と提携して「経営セミナー」を開始する。このセミナーには、生協職員・関連会社社員などを対象とする「経営実践スキル強化セミナー」と、生協経営者層を対象とする「トップマネジメントセッション」の2つのコースがあり、それぞれ3回開講される。
 その開講記念セミナーが、5月21日(土)13時30分から東京・渋谷のネットクエスト会議室で開催される。当日は記念講演として、楠木建一橋大学国際企業戦略科助教授が「Change Or Die! 新時代への対応」と題して講演する。
 一橋大学大学院と提携したのは「戦略は、弱者が生き延びるために何とかしようと、もがき苦しむところから生まれる」という同大学院のポリシーが、「21世紀型生協」をめざす首都圏コープ事業連合の考え方と共通するものがあったからだという。
 教育研修の場に研究者を招くことはよくあるが、生協が大学と提携して人材育成を行なうケースは少ないだろう。また、個別生協としてではなく、事業連合として人材育成を行なう機関を設けたケースも少ないと思われ、どのような成果があがるのか、今後が注目される。
(2005.5.17)


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