農林水産省は5月19日、16年度の農村女性による起業活動実態調査の結果を明らかにした。この調査は、農村女性による農林漁業関連の起業活動の実態を把握し、今後の起業活動の支援策を検討する際の参考とするため、全国の農業改良普及センターの協力を得て本年1月に行った。
調査結果によれば全国の女性起業数は、対前年度比5.9%増の8667。そのうち個人経営が2956(34.1%)、グループ経営が5711(65.9%)。グループ経営のうち、10人以下が全体の52.5%の2996、10〜19人が1384、20〜29人が492、30〜39人が258、40〜49人が125、50〜99人が266、100人以上が147、不明43となっている。
活動内容(複数回答)では、農業生産1259、食品加工6436、食品以外の加工350、販売・流通3981、都市との交流955、サービス事業54、その他39となっており、食品加工が74.3%を占めている。
また、販売金額で見ると、300万円未満5160、300〜500万円未満1028、500〜1000万円未満964、1000万円以上1140で、300万円未満が全体の59.5%となるが、1000万円以上の大規模経営も前年より79件増えている。法人化しているのは293件で、全体の3%と少ない。法人化の形態では、有限会社175、農事組合法人69、株式会社10、その他39で、有限会社、農事組合法人が多い。
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