農林中金は5月27日、宮城、岡山、長崎の3県信連との最終統合に向けた「全部事業譲渡契約書」に調印した。宮城とは平成14年10月に、岡山とは15年3月に、長崎とは同年10月に、それぞれ一部事業譲渡方式で統合し、3県信連は為替決済と公庫受託業務などに特化していた。
今回の調印により、それぞれの県信連総会で承認を得たあと、宮城とは今年10月11日に、また岡山、長崎とは来年1月10日に最終統合。3県域で事業と組織の2段が実現する。
最終統合によって、さらに合理化と効率化を推進、JAバンクシステムの一層の強化を図る。
これまでに一部事業譲渡方式で統合したのは9県信連だが、全部事業譲渡契約に進んだのは今回の3信連が初めて。
3県JAグループ信用事業の概要(3月末速報値)は次の通り。
【宮城】▽信連の資本金140億円。貯金143億円。貸出金5億円▽JA数14▽組合員総数は個人約18万人、団体等2291▽JA貯金量9070億円。貸出金3709億円。
【岡山】▽信連の資本金169億円。貯金483億円。貸出金4億円▽JA数15▽組合員総数は個人約19万3000人、団体等1270▽JA貯金量1兆5535億円。貸出金3246億円。
【長崎】▽信連の資本金41億円。貯金323億円。貸出金37億円▽JA数7▽組合員総数は個人約13万9200人、団体等662▽JA貯金量5929億円。貸出金1926億円。
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