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花元、宮田両氏が所信説明 −全中会長 (6/24)

 全中会長立候補者の所信説明会が6月24日に東京・大手町のJAビルで開催された。
 説明会では役員推薦会議議長の大堀哲JA宮城中央会会長が経過を説明。JAグループを取り巻く環境が厳しいなか全中会長には協力なリーダーシップが求められるため、幅広い人材と多数の関係者が選出に参加できる仕組みが必要なことから3年前を踏襲し代議員による投票によって会長を推薦することとしたなどと話した。
 代議員による投票は7月5日15時必着の郵送で行われる。即日、役員推薦会議で開票。比較一位候補者を「推薦者」として決定、8月10日の全中臨時総会で選任される。
 立候補者の所信概要は以下のとおり。(50音順)

【花元克巳JAふくおか嘉穂会長理事】

花元克巳JAふくおか嘉穂会長理事
花元克巳
JAふくおか 嘉穂会長理事
 われわれの組織の政策力、運動力、政治力に少しづつかげりが出ている。力が低下するとたとえば担い手政策などで国が考える制度ができると将来に大きな危険が出てくる。全中を中心に制度、政策を立案する力がなければ国民に理解されない。
 全国にすばらしい仲間がたくさんいる。そこで全中に集まって根本の審議会をつくって現場から理解される政策をつくりアピールしなければならない。
 また、地方分権の時代だから6つのブロックで政策をつくり中央と突き合わせていくことも必要だ。地方政治ともスクラムを組み、さすが農協は違うという政策をつくっていくことが大事だ。
 輸出促進だけでなく観光立国もめざすべきだと言ってきた。もっと外国人が訪れるようになれば自給率もあがる。日本の国益を考えてJAグループが立ち上がるべき。家庭のあり方も問われているが農家の家族には伝統がある。食育と結びつけて家族を大事にする、地域を大事にする新しい日本の国づくりを国民に政策提案していきたい。
 
【宮田勇JA新しのつ代表理事組合長】

宮田勇JA新しのつ代表理事組合長
宮田勇JA新しのつ
代表理事組合長
 WTO交渉では年末の香港閣僚会議に向けてJAグループは取り組みを強化している。この問題は継続性が重要。3年間の経験をフルに生かし多様な農業が共存できるようがんばっていきたい。
 国内では地域の多様な実態に合わせた農業政策の実現が重要だ。農業の担い手づくりは十分に実態をふまえて考えるべきで全力で努力する。米の需給安定対策も担い手が安心して米づくりができる水田農業の確立と、農家経済の安定のため品目横断政策への反映に務める。
 JA改革はJAグループあげて取り組む大きな課題だ。あわせて経済事業改革を支援する統合効果を発揮する全農改革に取り組む。また、経営管理委員会制度もきちっとした見直しが必要だ。
 女性や高齢者が快適に暮らせる農村の社会に向けて協同活動の強化と地域活性化にも取り組む。自分も農業者の一人として農作業にも従事している。農業の苦しさのわかる農業者の一人として日本農業の再構築とJA改革の断行に取り組む。
(2005.6.27)


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