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生産者と消費者を結ぶ業界づくりを 食肉販売科第16期生卒業式を開催
前日には記念発表会開催 −(社)全国食肉学校 (7/16)


挨拶する多田学校長
挨拶する多田学校長
 (社)全国食肉学校食肉販売科第16期生の卒業式が、7月16日、同校大教室で行われた。食肉販売科第16期生22名は、4月6日の入学以来、授業日数77日、総授業時間517.5時間の課程を終えて、卒業式を迎えた。
 式は参加者全員が起立し、校歌斉唱で始まった。続いて多田学校長が挨拶に立ち、「みなさんが社会に戻りビジネスの最前線に立ったときに考えるヒントとして(1)マーケット・イン〈市場主義〉、(2)顧客満足、(3)自分の形をもつ〈only one〉、(4)付加価値の高い仕事をする、以上4つのキーワードを送りたいと思います。今後、企業活動を通じて、社会貢献と自己実現に奮闘してほしい」と語り、卒業生の今後の活躍を励ました。卒業証書授与では、学校長が卒業生ひとり一人に声をかけながら、証書を手渡した。また、表彰・褒賞状の授与では、優秀賞、努力賞、特別賞と、農林水産省生産局長賞、農畜産業振興機構理事長賞がそれぞれ該当者に送られた。
答辞を読む卒業生
答辞を読む卒業生
 
  その後、卒業生を代表して赤羽佑介さんが、「専門知識と実践技術を、食肉の生産・流通・加工・販売の各講座の中や、日々の課題学習、テーマ別成果発表会などで学びました。全寮制のもと、仲間と楽しく過ごし、人間的にも成長できたと思います。食肉業界を取り巻く環境は厳しいですが、ここで学んだ知識や、ともに過ごした仲間と支え合って、消費者と生産者に喜ばれる業界づくりに向け努力することを誓います」と答辞を述べた。最後に、卒業生ひとり一人による1分間スピーチが行われ、「ここで多くの友人を得たことは、これからの人生の財産だ」、「実に多くのことを学んだ。これからの仕事に活かしていきたい」、「このような機会を与えてくれた多くの人に感謝します。職場に戻り、仕事に頑張ります」などのコメントが続いた。
 卒業生22名は卒業式終了後は、派遣先企業や自営業に戻る。「食肉学校で学んだ知識や経験は、これからの仕事にきっと生きると思います。仕事の質を高めたいし、できるような気がします」と卒業生の一人は語り、約3.5ヵ月の学校生活は楽しく、有意義だったと総括した。

■卒業式前日に卒業記念発表会開催

 卒業式前日の15日、食肉販売科の卒業記念発表会が伊勢崎市内のクレインパークホテル山楽荘で開催された。発表会は、卒業を前にこれまでの学習成果の集大成を目的として実施された。
 派遣先企業、関連先企業、総合養成科の学生などが見守るなか、食肉販売科22名が4グループに分かれ、35分の持ち時間で発表会は行われた。
発表する学生
発表する学生

 発表は『食肉販売促進策』をメインテーマに、各グループごとにサブタイトルを設けた。Bグループは「あたりまえ」、Aグループは「量販店の構造改革」、Dグループは「我国ジャパンの子どもを救え」、Cグループは「笑顔で育てる(食肉の知識)」の順に進められた。各グループともパワーポイントを活用し、写真、表、動画、音楽などを効果的に使い、分かりやすい説明を心がけていた。また、食肉を使った料理を提案する販売促進、店頭での売れるレイアウトを提案するなど、各グループとも工夫を凝らしたアピール性の高い発表が行われた。
 結果は最優秀賞Aグループ、優秀賞Cグループ、努力賞はBグループ、Dグループであった。個人の発表も評価されたが、グループ全体としてのまとまりやテーマの掘り下げ方が成績の分かれ目となったようだ。表彰式では、学校長から「これまでの発表会での反省点や次回への目標が十分に活かされた、立派な発表会であった」との講評の言葉と、それぞれのグループに賞状と記念品が贈られた。
(2005.7.21)


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