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【川井田幸一新会長】(かわいだ・こういち)
昭和13年生まれ。平成9年そお鹿児島農協代表理事組合長、14年鹿児島県農協中央会会長、鹿児島県農民政治連盟委員長、16年全国農政協副会長。 |
全国農業者農政運動組織協議会(全国農政協)は8月23日、17年度臨時総会を開き、新会長に川井田幸一副会長を選任した。また、総選挙に向けた政治力発揮に関する決議も採択した。
総会では、WTO農業交渉や新たな経営安定対策確立など重要な農政課題が山積しているなか、今回の総選挙は、農業、農村の将来を託す極めて重要な選挙だと指摘し、農政協が推薦、支援する候補者を「国政の場に送り出すべく組織の総力を結集した取り組みを展開する」と決議した。
また、規制改革・民間開放推進会議がJAの総合事業の分離・分割を中間とりまとめに盛り込むことが伝えられていることについて、「まったく認められないこと。断固撤回することを求める」と強調した。
総会後、川井田新会長は記者会見し「郵政改革の次は農協改革ではないかという危機感がある。しかし、われわれはすでに民間。そこをはきちがえないでほしいと訴える。国民の大半は国産農産物を求めており、JAがなくなって困るのは国民ではないか。自給率向上、食の安全・安心にしっかり取り組み、われわれの果たしている役割を訴えていく」などと語った。政治力を発揮するために組織強化が課題だとして各県で盟友登録を増やすなど県段階での組織づくりに改めて取り組むとした。
また、今回の総選挙での推薦、支援候補についてはそれぞれの地域事情を考慮する方針で「郵政民営化に賛成か反対かだけに限らず地域の決議事項を尊重していきたい」と述べた。 |