農業協同組合新聞 JACOM
   
農政.農協ニュース

配合飼料値下げ 全農が2期ぶりに (9/20)


 JA全農は10〜12月期の配合飼料価格を7〜9月期に対し、全国全畜種総平均トン当たり約800円値下げすると9月20日発表した。円安の見通しはあるもののトウモロコシと大豆カスの価格下落により2期ぶりの値下げとなった。
 改定額は地域別・銘柄別で異なるが、今回は原料穀物などの値下がり幅が大きいことから、使用割合によって畜種別改定額は大きく異なる。
 トウモロコシは、米国東部の降雨不足で生産量の大幅減少が懸念されたが、その後の断続的な降雨と、8月の米国農務省見通しで国内飼料需要が下方修正されたことなどから、値下がりを見通した。
 大豆カスも、減産懸念の後退からシカゴ相場は下落しており、来期の値下がりを見込んだ。
 魚粉は国内生産が引き続き低調で需給がひっ迫。燃料費の高騰もあり、来期の値上がりを見通した。
 海上運賃は、鋼材の過剰在庫から、欧州、日本などで減産が続いていることなどから、来期の値下がりを予測した。
 外国為替は、米国が今後とも利上げを続ける可能性が強く、円安を見通した。

(2005.9.21)



社団法人 農協協会
 
〒103-0013 東京都中央区日本橋人形町3-1-15 藤野ビル Tel. 03-3639-1121 Fax. 03-3639-1120 info@jacom.or.jp
Copyright ( C ) 2000-2004 Nokyokyokai All Rights Reserved. 当サイト上のすべてのコンテンツの無断転載を禁じます。