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農政.農協ニュース |
集落営農含めて経営体数を把握 −農林業センサス概要 (9/21) |
5年ごとに農林業の実態を調査する「2005年農林業センサス」の結果概要を9月21日農水省が発表した。販売農家数や経営耕地面積が減少し、耕作放棄地が増えるという従来の傾向を今もたどっている大勢が明らかになった。今回は、担い手の明確化に向け、経営体単位の数字を初めて把握したのが特徴。その中には集落営農組織や農作業の受託組織なども含まれている。その結果、自給的農家は調査対象からはずされた。センサス結果の詳細は10月末に発表の予定。その確定値と、概要の暫定値は必ずしも一致しないという。 ◆小規模経営2割減少 概要によると、農業経営体数は198万9000で前回(平成12年)に比べ15%弱減少した。これは個人経営と法人経営、それに法人化していない組織経営体をまとめた数字だ。また個人経営が法人を構成している場合も重複計算した。非法人の組織経営体は、集落営農や受託組織などを含む。農機の共同利用程度では「経営体」に数えなかった。 ◆大規模経営は増える しかし5ヘクタール以上の経営体は増加し、担い手への農地利用集積が進んでいることを物語った。5〜10ヘクタール層の経営体は5万となって1%増え、全体の2.4%を占めた。10〜15ヘクタール層は1万4000。さらに15ヘクタール以上層は2万9000で7.5%も増えた。 うち準主業農家(農外所得が主で65歳未満の農業従事60日以上の者がいる)の減少率がもっとも高く27%弱。その分、販売農家全体に占める副業的農家の割合が55.5%と高くなった。
さらに販売農家を見ると、専業農家が44万戸で3%強(1万4000戸)増加した。これは定年退職やリストラで会社をやめ、兼業から専業に転じたなどの高齢化を物語る現象とされる。農外所得の低下による準主業農家の減少などと関連して今後の分析が待たれる。 耕作放棄地の面積は、38万ヘクタールとなり、11%弱(4万ヘクタール)増えた。 |
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(2005.9.22) |
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