カプセルや錠剤、飲料などの形で出回っている健康食品の日常的な利用者は4割以上、これに過去の利用経験者を合わせると8割以上という高い普及率を物語るアンケート調査結果を三菱総研が9月26日、発表した。一方、健康食品の摂り過ぎによる健康被害が散見される中で、医師から、その摂取の確認を受けたという回答は16%に留まった。このため同総研は医療関係者の健康食品への対応を具体的に検討すべき時期が来ていると提起した。
利用目的は▽健康の維持増進が7割強▽特定の栄養成分の補給が4割強▽美容やダイエットが4割弱のほか「病気の治療」という回答があり、健康食品を医薬品のようにとらえている消費者が約5%いた。
利用中の健康食品の形態は、カプセル・錠剤が約75%。以下▽飲料▽粉末・顆粒状▽ガム・あめ類▽乳製品▽食用油など多様だ。
利用のきっかけとなった情報源は▽テレビ32%強▽インターネット26%弱のほか▽商品のパッケージを見て▽家族・親類に勧められて、など様々。
医師や薬剤師などからアドバイスを受けた内容については▽利用の中止を助言された1.5%▽利用してもよい条件や範囲を助言された8.3%▽積極的に利用するようにいわれた3.6%となり、積極的な確認やアドバイスをしている医療関係者はまだ少ないという現状だった。
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