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10月中に中間まとめ 鳥インフルエンザで農水省 (10/7)

 茨城県の養鶏農場で高病原性鳥インフルエンザが広がったのは、複数の農場の従業員らが同じ商店に出入りしていた例などから、人や車の移動にともなう感染の疑いもあると農水省の感染経路究明チームは10月7日、家きん疾病小委員会との合同会議で説明。現地調査の結果をさらに精査する必要があるとした。
 また今年、メキシコで分離されたH5N2亜型ウイルスとの比較で、茨城のそれも中米型であると改めて確認した。海外からの侵入経路については、旅行者によるほか、違法ワクチンやウイルスそのものが不法に持ち込まれた可能性もあると指摘した。
 このため同省は9日からメキシコへ専門家を派遣し現地での鳥インフルエンザの発生状況やウイルスの性状、ワクチン接種状況などの情報を集め、国内の調査結果と合わせ、10月中に中間取りまとめをする。
 また農水省は7日、現行のモニタリングに加え、次のように監視体制を強化することを決めた。
 少なくとも年に1回は全国すべての採卵鶏農場(飼養羽数1000羽以上)を検査する▽検体数は10羽以上▽生後6週齢以上▽また通常の死亡率と異なるなど鳥インフルエンザの可能性がある場合、飼養者はただちに報告すること▽報告者は鶏、アヒル、ウズラ、七面鳥の計1000羽以上の飼養者▽毎月1回死亡羽数などの状況をを報告する、など。
(2005.10.11)


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