JA全農のお店吉祥寺主催の「紫黒米稲刈りツアー」が、10月22日に行われた。全農パールライス東日本東京支店(調布市)に隣接した田んぼで6月に田植えが行われており、今回は、その刈り取りだ。
吉祥寺店の呼びかけに応じて参加した17名と、田植えにも参加したパールライスの新入社員、全農の関係者など総勢約30人が鎌を手に田んぼに入り、稲刈りにトライした。紫黒米は普通の稲に比べ茎が太く、背丈が高いのが特徴で、稲刈りにはかなり力が必要だ。ほとんどの人は稲刈りが初めてで、鎌の扱いに苦労し悪戦苦闘していた。しかし、しばらくすると鎌の扱いにも慣れたのか、手がスムーズに動くようになり要領良く稲が刈り取られていった。稲を刈っていると、都会では珍しいカエルやバッタが飛び出してきて、その都度参加していた子どもたちから歓声があがった。
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稲刈りに熱中する参加者 |
店の呼びかけに応じて参加した17名のうち8名は田植えにも参加している。「自分たちが植えた稲が、こんなに大きくなっているのに感激しました。紫黒米は本当に紫に見えるんですね。刈り取りも自分たちでやったことで、紫黒米を身近に感じる。これからは、米を味わって食べたいと思います」と、田植えにも参加した男性は語った。また、今回初めて参加した女性は、「子どもがバケツ稲を育てているので、稲の生長に興味がありました。稲刈りは初めてですが、とても楽しかった。このような機会を作ってくれたことに感謝してます」と、また機会があれば参加したいとも語った。
途中、雨が強く降ってきたため一時中断したが、午前中で稲刈りを終えることができた。昼食にはみそ味、塩味、しょうゆ味の芋煮鍋、紫黒米が混ざったおにぎりや漬け物などが用意され、参加者一同談笑しながらの楽しい食事となった。
今回刈り取られた紫黒米は、乾燥・調整などを行い、他の場所で収穫されたものと一緒に、最終的には吉祥寺店で売られる。「田植えや稲刈りを一緒に行ったことで、我々とお客さんの距離が近くなったように感じる」と、担当者は語っていた。
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初めての収穫 |
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