農業協同組合新聞 JACOM
   
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本を読まない傾向続く −農村読書調査
−家の光協会 (10/28)

 (社)家の光協会は本年8月に実施した「第60回全国農村読書調査」の結果〈速報〉をまとめ、公表した。この調査は1946年、戦後の農村文化の実態を把握するために始まり、今年で60回目となる。全国36地点のJA正組合員世帯の16歳〜69歳の家族1228名を対象に、8月1日から31日のうち連続した3日間に、「留め置き法」で実施した。回収は773名で、回収率は63%。
 本を読まない傾向は依然として続いており、雑誌か書籍を読んでいる総合読書率は前回より1ポイント下がり65%。月刊誌か週刊誌を読んでいる雑誌読書率は同じく1ポイント下がり58%となった。部門別では、月刊誌読書率が45%(前回より2ポイント増)、週刊誌読書率が37%(同1ポイント減)。また、書籍読書率は31%(同2ポイント増)。総合読書率は統計を取り始めた過去31年間で、雑誌読書率は同じく過去55年間で、ともに最低となった。また、書籍読書率も過去33年間で2番目の低さであった。読書する代わりにテレビを見る時間が増えたことなどが、読書率の低下を招いてると思われる。
 雑誌・書籍の入手先・入手方法で多いのは、月刊誌は書店45%、スーパー・コンビニ31%、農協27%。週刊誌はスーパー・コンビニ46%、書店38%、美容院・食堂・病院35%。書籍では、書店からが79%で断然多く、次に図書館・公民館、スーパー・コンビニと続いている。また、1か月あたりの本購入代金は、回答者全員の平均が824円で、前回に比べ100円増えた。月刊誌を購読している世帯は29%で、前回よりも3ポイント増加し、新聞を定期購読している世帯は92%で、前回よりも3ポイント減少した。
 読んでいる月刊誌(毎号読む+時々読む)では、家の光が84%、以下現代農業11%、オレンジぺージ16%、ESSE14%、文藝春秋13%と続いている。また、読んでいる週刊誌(毎号読む+時々読む)では、女性自身、週刊現代、週刊文春、週刊ポスト、女性セブンと続いており、女性誌が上位に入っている。また、好きな作家を聞いたところ、上位から松本清張、赤川次郎、内田康夫、司馬遼太郎、西村京太郎という結果がでた。
(2005.10.28)


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