農業協同組合新聞 JACOM
   
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飼料供給価格を値上げ
全国全畜産総平均トンあたり約1200円 (12/21)


 JA全農は18年1〜3月期の配合飼料供給価格を、17年10〜12月期に対して全国全畜種総平均トンあたり約1200円値上げすると発表した。なお、改定額は、地域別・畜種別・銘柄別で異なる。値上げするのは、シカゴ定期は以下に見るように値下げするが、外国為替の急激な円安と海上運賃の値上がりによるとしている。飼料をめぐる情勢は以下の通り。

▽とうもろこし
 シカゴ定期は、▽8月以降米国産地の天候が順調に推移、▽昨年度に次ぐ史上2番目の豊作が確定的になったことなどから、現在190セント/ブッシェル(12月限)前後で推移している。ここ数年のなかでは安値圏にあることから、底固い展開が見込まれる。1〜3月期のとうもろこし価格は10〜12月期に対して、シカゴ定期は値下がりするものの、急激な円安、海上運賃の上昇等により、値上がりすると見込まれる。

▽たん白質飼料
 大豆粕のシカゴ定期は、8月に入り断続的に降雨があり、米国産大豆が昨年度に次ぐ史上2番目の豊作が確定的になったことから、現在は170ドル/ショートトン前後で推移している。1〜3月期の国内大豆粕価格は、シカゴ定期の値下がりはあるが、円安や搾油量減少による需給逼迫により、10〜12月期に対して値上がりすると見通される。

▽海上運賃
 9月以降、中国・インド向け鉄鋼原料輸送の活発化、北米産新穀が始まったことなどから40ドル/トン台後半で推移。1〜3月期に対して値上がりする見通し。

▽外国為替
 9月以降、約3ヵ月で109円台から121円前後と急激なドル高が進行。今後もドル高基調が見込まれ、1〜3月期は10〜12月期に比べて大幅に円安になると見通される。

(2005.12.21)


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