農業協同組合新聞 JACOM
   
雜賀 慶二
株式会社 東洋精米機製作所 代表取締役社長
各界から新年のご挨拶
無洗米の普及で環境改善と健康向上にさらに寄与

雜賀 慶二氏

 謹んで新年のお慶びを申し上げます。
 さて、昨年は、今後コメ市場に大きな影響を与えるであろう、「金芽米」と「マルチ味度メーター」という、弊社が開発した2つの新技術による商品がデビューし、弊社にとって大きな節目となった年でありました。
 1つ目の「金芽米」とは、白米では取り除かれていた「亜糊粉層」と「胚芽」の基底部を残し、栄養価と消化吸収性が高く、白米以上に美味なため、毎日食べるご飯でたっぷりの栄養が摂取できる理想的な健康志向のコメであります。
 発売後1年が経過し、継続してご利用頂いている大勢の方々から、「便秘が改善された」、「肌の調子が良くなった」、「疲れにくくなった」、「口内炎が出来なくなった」という情報が異口同音に寄せられるようになりました。医学的には本年中にその原因の解明が出来るものと思われますが、本年はこの金芽米により、世の人々の健康への貢献を中心にコメの新しい価値づくりが進み、食育、コメの消費拡大、正しい市場価格の形成等、コメ市場の健全化にも大きく貢献出来るのではないかと考えております。
 2つ目は、BG無洗米の登場から約15年。未だに無洗米の明確な定義が定められていない無洗米市場において、大きな一石を投じるであろう「マルチ味度メーター」を雑賀財団と共同開発しました。この装置は、無洗米か精白米かを自動判別出来る装置で、無洗米として出回っているコメが本物かそうでないかを見分けることが出来るようになりました。本年は、この装置により無洗米市場の実態が明らかになり、消費者にとって分かりにくかった無洗米選びもスムーズになり、無洗米に対する誤解も減少し、無洗米の一層の普及拡大に貢献できるものと確信しております。
 本年は、これらの新技術が普及し、弊社が目的とする環境改善と国民の健康向上に一層寄与できることになれば、この上ない喜びです。
 本年もよろしくご指導、ご鞭撻のほどお願い申し上げます。

(2007.1.4)


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