農業協同組合新聞 JACOM
   
大内 脩吉
日本農薬 株式会社 代表取締役社長
各界から新年のご挨拶
中期3か年計画の達成で真に存在感ある企業体へ

大内 脩吉氏

 昨年の農薬業界は、天候不順、ポジティブリスト制度の影響もあり、農薬需要の減少が予想されましたが、最終的に3309億円、前年比17億円増の100.5%と、ほぼ横這いとなりました。しかしながら、市場は総体的に漸減傾向で、引き続き厳しい環境には変りが無いと見られております。また抵抗性問題、環境問題、既存剤の再登録や流通在庫の問題などもあり、農薬企業として中長期的な展望での経営のあり方が問われる情勢となっております。
 こうした状況下、当社は経営方針を「守り」から「攻め」へ、そして経営のギアを「維持」から「強化」に替え、「利益」「コスト」にこだわることで、2006年度、グループ連結、当社個別ともに「増収・増益」の結果を残す事が出来ました。これまで進めてきた事業改革の種々の施策が漸く実を結んで、会社として収益拡大の基礎固めが出来つつあると考えております。
 2007年度は、新しく策定した中期経営計画「日農ステップ・フォワード・プラン(前進そして飛躍)2009」の初年度にあたり、「事業競争力の強化」と「収益の継続拡大」による社会的信用力の向上を目指して、全員一丸となってこの初年度計画を達成する必要があります。
 新規中期経営計画の目的は、農薬技術をコアにした研究開発力を基盤に、新規農薬の創出、医薬、動物薬、中間体等の周辺事業の強化、海外事業の拡大等でこの3か年の計画を達成し、真に存在感のある企業になることです。
 山椒は小粒でも中身がしっかりと詰まった、インパクトのある企業になり、また全てのステークホルダーが信頼を置き、存在を認識する会社として、ステークホルダーに報える会社になるのが、我々の新中計の目標でもあります。
 「意志あるところに道あり」と言う言葉があります。
 我々一人一人が掲げた目標に向かって、強い意志を持って積極的にチャレンジし、結果を出す事で、2007年度の当社のあるべき姿は達成され、2009年への道が開かれると考えます。謙虚に、困難にひるまず、不退転の決意で、皆さんとともに力を合わせ、明るく元気に、当社創立80周年を迎える2008年の重要な準備の年である2007年度を前進していきたいと思います。

(2007.1.4)


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