第24回ＪＡ全国大会決議において「活力ある協同組合づくりのための教育文化活動の展開」が明確に位置づけられ、ＪＡの組織基盤の拡充とＪＡの総合力発揮の重要性が提起されております。本会はＪＡの教育文化活動を専門的に補完・支援する団体として、文化と協同の力を源泉に、組合員・地域住民とＪＡ役職員との結びつきを強める役割を果たしていくとともに、公益・公共的な取り組みにより、心豊かな幸せづくりをめざしてまいります。
　平成19年度より、新たな家の光事業３カ年計画がスタートします。基本方針として「(1)家族のきずなを強め、豊かな人間関係暮らしを実現する活動」「(2)食と農への理解と信頼を高め、農業尊重の思潮づくりに役立つ活動」「(3)教育文化活動を促進し、ＪＡの求心力・組合員の結集力強化とＪＡの組織基盤の拡充を支援する活動」「(4)いきいきとした地域づくりに貢献する交流の場づくり」「(5)子どもたちの心にいのちのたいせつさを育む活動と次世代活動の支援」「(6)文化と協同の力による、新たな事業領域の開発と挑戦」の６本の柱を掲げ、事業展開してまいります。
　具体的には、生活力アップを編集の基本コンセプトにした『家の光』をはじめ、『地上』『ちゃぐりん』『やさい畑』「家の光図書」の各媒体とも、読者のみなさまの多様なニーズに応えるべく、企画の充実に努めてまいります。３月には「花を咲かせ、花を愛で、花と暮らす幸せ」を編集方針とした季刊園芸雑誌『花ぐらし』を創刊いたしますのでご期待ください。
　また、記事活用・文化活動の提案をすすめ、ＪＡにおける生活文化活動の活性化をはかるとともに、ＪＡ教育文化活動の今日的意義と役割について理解促進をはかるセミナー・研究集会の開催、「教育文化・家の光プランナー」の設置促進などに積極的に取り組んでまいります。さらに「食と農の教育」「次世代対策支援」「読書運動」にも力を入れ、「食と農を結ぶ　家の光オープンフォーラム」の新設をはじめ、「読書フェスタ＆読書ボランティア養成講座」などの開催を通じ、人・組織・地域の元気づくりをすすめてまいります。
　普及運動については、「世代をつなぐ協同のネットワーク『家の光』長期愛読者拡大運動」を展開し、全ＪＡにおいて『家の光』普及率二〇％以上の実現をめざしてまいります。
　本年も引き続きのご支援、ご協力をお願い申しあげます。

（２００７．１．４）