明けましておめでとうございます。皆様方にはますますご壮健のこととお慶び申しあげます。
さて、先般平成18年度上半期業績をとりまとめましたが、新契約高は、建物更生共済では、特に好調であった昨年度の実績を下回るものの、生命共済は、実績回復に向けた一歩を踏み出すことができました。
さらに「JA共済しあわせ夢くらぶ」のフォルダー登録者数が1000万人を突破し充実した契約者サービスを提供できる環境が整備されるとともに、経営の健全性の面でも良好な状態を維持しております。
しかしながら、JA共済事業を取り巻く環境は依然として厳しく、課題が山積しております。農畜産物の価格低迷、農業従事者の減少と高齢化等、わが国の農業を取り巻く情勢が厳しさを増すなか、JA共済としては、農政転換により今後農業生産の中核となる担い手と、担い手の基準に満たない小規模農家に対して、しっかりとした保障を提供していく必要があります。また、共済・保険業界においては、株式会社かんぽ生命の発足、保険の銀行窓販の全面解禁等、一層の競争激化が予想されます。
こうした環境において、本年からスタートする平成19年度から平成21年度までの3か年計画では、「絆の強化と仲間づくりによる組織・事業基盤の維持・拡大」を中長期展開方向に見据え、JAの総合事業の中で共済事業の強みを発揮しつつ、組合員・利用者に対して良質で廉価な保障を提供し続けるために、永続性のある磐石な事業基盤を構築し、競争力・価格対抗力確保のため収入の減少に耐えうる効率化・低コスト体制を整備するとともに、巨大災害リスクへの対応力強化を図ることとしております。
JA共済は、組合員・利用者の皆様との信頼関係をより確かなものにし、最良の「安心」と「満足」を提供し続けていくため一層の努力を積み重ねる所存であります。
皆様方には、倍旧のご理解・ご協力を賜りますようお願い申しあげ、新年のご挨拶とさせていただきます。
(2007.1.4) |