|
新年おめでとうございます。JA組合員、利用者の方々にはJAバンクへのご愛顧に感謝申し上げますとともに、JA役職員の皆様には、日頃からJAバンクの運営に多大なご協力をいただき、誠にありがとうございます。平成19年の年頭にあたり、一言ご挨拶を申し上げます。
わが国の農業については、担い手を対象とした品目横断的政策が導入される等新たな農業政策が展開されようとしております。農業金融分野へメガバンク・地方銀行が相次ぎ参入する中で、JAバンクといたしましても、「担い手金融リーダー」を通じて、担い手への金融対応強化に取り組んできたところでございます。
今年10月には、ゆうちょ銀行が発足し、郵政民営化が本格的に始まります。また、政策金融改革についても、今年の通常国会に関連法案が提出される方向といわれております。さらには、公的資金を完済したメガバンク等他業態が、今後より一層リテール分野への攻勢を強めることで金融機関の競争がより激化することが見込まれる中で金融機関を選別する預貯金者の目は一層厳しくなるものと感じております。
さらに金融機関経営を規制する、いわゆる「新BIS規制」で、リスクに応じたリスク管理態勢の整備が求められるなど、これまで以上に金融機関の経営改革の実行力が問われていく年になると思われます。
JAバンクでは平成18年度まで現行JAバンク中期戦略により、ローンの伸長と店舗再構築などに取り組んでまいりましたが、今年4月から、「次期JAバンク中期戦略」がスタートいたします。そこでは、各県のJAバンクがそれぞれ一段上にステップアップすることを目指し、農業の担い手への金融対応強化をはじめとする重点施策について、数値目標を設定し取り組んでいくこととしています。
また、昨年開催された第24回JA全国大会決議におきましては、JAの多様化が進んでいる中で、JAと連合会の機能分担を見直し、新たな事業体制を確立していくことが提起されています。信用事業におきましても、大会決議を踏まえた具体的な検討を行い、JAバンク全体でのビジネスモデルの再構築を図っていく所存です。
今年もJAの組合員および地域の利用者の方々から信頼され、支持していただける金融機関であるよう、農林中金を含むJAバンクの役職員挙げて全力で取り組んでまいる所存です。引き続きJAバンクに対するご支援・ご協力を賜りますようお願い申し上げまして新年のご挨拶とさせていただきます。
(2007.1.4) |