新年あけましておめでとうございます。
年頭に当たり、昨年皆様から頂戴いたしました当業界に対する多大なご教導に感謝申し上げますと同時に、旧年に増しましてご支援を賜わりますようお願い申し上げます。
農薬は人の生命を支える源である食の生産資材であり、国民が安心して食生活を送るための安全で健康な食品の供給に不可欠なものです。
ご存知のように、農薬は一化合物当たりほぼ100億円にも達する程の毒性・環境試験データなどの積み重ねを含めた試験研究のもとに、食品安全委員会の安全性評価を経て、はじめて農林水産大臣によって登録がなされ、農家の方々などに供給されるものです。
全国の農家一戸当たりの借地などを含めた経営耕地面積は1.7haですが、高齢化や兼業化が進んでいる一方で、地域の条件に合わせた多種な作物づくりも盛んです。こうした農業において病害虫と作物種の組み合わせから発生する農薬に対するニーズは多種多様です。
このニーズに応え、現在約1800種類の製品を供給しておりますが、このうち年間売り上げが1億円を割るものが約3分の2にも達しています。
しかしながら、農業の健全な発展があってはじめて農薬業界の存在価値があることを十分に認識し、努力を継続しているところです。同時に、日本の食卓に安全で豊富な食を供給する一翼を担っていることも、われわれ農薬業界の一つの誇りとしております。
農業を守り、農業地帯の景観の保全などもさることながら、食の安全に対する消費者の視点を大切にし、農薬に関する正しい理解と信頼が得られるように、これまで以上に農薬に関する的確な情報の提供を行っていきたいと考えております。
(2008.1.4) |