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明けましておめでとうございます。
全国の酪農生産者の皆様並びに関係者の皆様におかれましては良き新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。
日頃より、弊会事業に特段のご支援ご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
平成20年の年頭にあたり一言ご挨拶申し上げます。
ここ2年間における大きな課題であった乳製品の過剰在庫は、生産者の皆様の努力により解消されてきておりますが、一昨年の減産による影響や昨夏の猛暑もあって、生乳生産は思うように回復せず計画を下回る水準で推移してきております。乳価も平成16年から引き続いている飲用牛乳の消費減退等を背景に低迷を強いられている状況にあります。
一方、世界的な穀物市況の高騰により配合飼料の価格は年明け以降も大幅に上昇し、輸入粗飼料も高値が続き、さらには原油価格の高騰によって燃料等をはじめとした生産資材価格も軒並み値上りし、生乳生産コストはかつてないほど大幅な上昇を余儀なくされております。
かかる状況下、生産者の皆様の経営は、今までになく厳しい状態に陥っているであろうと痛切に感じております。このような状況が続けば、仲間の酪農家の離脱も一段と加速化し、日本の酪農生産基盤が著しく損なわれると大いに危惧しているところであります。
幸い平成20年度には、減産計画は見送られることがすでに決定しており、乳価については30年ぶりの値上げが決定しました。しかしながら、酪農家の皆様が要望しておりました値上げ額とは大きなかい離があり、充分満足のいく結果とは言えず、生乳生産の回復にもまだ時間もかかると思われ、引き続き厳しい環境が続くものと考えております。
このような生産者の皆様の経営環境を踏まえ、本会といたしましては、日本の酪農の中核を担い、かつ本会を含めた酪農系統組織の大半を構成している家族型酪農経営を中心に、生産・繁殖・乳質・財務・税務等々さまざまな観点から総合的に酪農経営の向上、安定を図り、地域酪農全体の一層の活性化を図るべく、平成20年は役職員一丸となり、精一杯の努力を傾けて取り組んで参ります。
あわせて生産構造及び需給構造の変化や国際化への対応といった環境変化の下、日本酪農の将来への持続的発展に向けて、中長期的な本会の果たすべき機能等について、組織変革を進め引き続き強化を図って参ります。
今後とも会員・酪農家の皆様のご協力と行政・関係団体のご指導ご支援を賜りながら、酪農専門農協の全国連として日本酪農の振興と発展に寄与していきたいと考えております。
最後に、関係者の皆様のますますのご発展と、酪農家そして会員役職員の皆様のご健勝とご発展をご祈念申し上げまして、新年のご挨拶とさせていただきます。
(2008.1.4) |