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明けましておめでとうございます。謹んで新春の御祝詞を申し上げます。
さて、昨年のわが国経済については、景気は一部に弱さがみられるものの、回復基調にありますが、その先行きについては、サブプライム住宅ローン問題に端を発したアメリカ経済の減速化への懸念、原油価格の高止まり、原材料費の高騰などが内外経済におよぼす影響について不透明感があり、必ずしも楽観視できない状況にあります。
また、当業界が関係する農業分野の動向について見てみますと、日本の農業は、農家戸数の減少や就業者の高齢化等の構造問題に加え、農業の国際化の進展に伴う輸入農産物との競争に直面しており、これに対処するべく、国内農業の体質を強化し、国際競争力を高めるための諸政策(品目横断的経営安定対策等)が講じられております。
このような中にあって、農業機械の国内需要は、農家の購入マインドの減退により低迷しており、その国内出荷額は、一昨年に引き続き、極めて低調な状況で推移しました。
このような厳しい状況の中で生き残っていくためには、良質な商品をリーズナブルな価格で供給するということは勿論のこと、アフターサービスのさらなる充実や多様化する顧客のニーズに適合する農業機械の開発など創意工夫のある事業活動が必要となっております。
農業機械は、農作業の省力化、労働負担の軽減化をもたらし、日本の農業を魅力ある産業に変えていくために大きな役割を果たす生産用資材であり、また、今後ともその重要性は増していくものと考えられますので、皆様方におきましては自信と自負をもって頑張って頂きたいと存じます。
当農業機械公正取引協議会は、農業機械の取引における過大景品類の提供や不当な表示による顧客誘引行為を防止して公正な取引が確保されるように、景品及び表示に関する公正競争規約の適切な運用に努めております。「公正競争規約」は、独占禁止法の補完法である景品表示法に基づいて、消費者の適正な商品選択に資するとともに農業機械業界における公正な競争を確保するために、私共自らが定めて、「公正取引委員会」の認定を受けて出来上がった業界の「ルール」です。
景品の公正競争規約については、「旅行招待優待の禁止規定の見直し」が数年来の懸案であったわけですが、おかげを持ちまして、農機業界の実情にマッチした内容の規約改正が行われ、昨年10月1日から施行されたところです。本年は、この改正景品規約が遵守され実効あるものとなるように努めて行かなければならないと考えています
一方、表示の公正競争規約については、食品などの偽装表示が発覚し大きな社会問題となっている現状においては、適正な表示の推進と不当な表示の未然防止の役割を担う表示規約への期待は一段と高まっており、今後ますます、その役割は重要性を増していくものと考えます。
当協議会では、これからも、公正競争規約の適切な運用を通じて、景品・表示の問題を中心とした農業機械業界の取引秩序の適正化に努めて参る所存でありますので、皆様方の一層のご理解とご協力を切にお願い申し上げます。
最後になりましたが、新しい年が皆様方にとってより佳い年であり,更なる発展の年になりますよう祈念申し上げ,年頭のご挨拶とさせていただきます。
(2008.1.4) |