新年明けましておめでとうございます。
早いもので平成も20年目を迎えました。本年も皆さん一人ひとりにとって、すばらしい一年になるよう祈念いたしております。
昨年の日本経済は、原油や穀物価格の高騰そしてアメリカの不安定な経済情勢などの不安材料があるものの、堅調に推移いたしました。しかし農薬業界は残念ながら全体として需要の減退傾向が続いております。消費者の食の安全・安心に対する意識はますます高くなっております。一方、世界に目を向けると、バイオ燃料用作物の作付け増加、旱魃による穀物の収量減、中国による穀物の輸入増加、遺伝子組み換え作物の栽培面積の増加など農業を巡る動きは大きなうねりとなっております。また、世界の人口は爆発的な増加を続けており、食料の安定確保は喫緊の課題であり、生産資材としての農薬の果たす役割は大きいものがあります。
このような環境の中、当社は平成17年度をスタートとする中期3ヵ年計画に取組み、それぞれの部門で成果をあげることができました。さらに、今期を初年度とする新たな中期3ヵ年経営計画を策定し、これから始まる新規剤の上市に備えるとともに、それに続く新剤の開発を世界各地で順次進められる体制を作り上げていくことにしました。このために、「企業価値の向上を目指し、利益の確保・増大ができる企業体質の確立」を経営基本方針としております。
ぜひ全社員が一丸となり、この新たな中期3ヵ年経営計画を完遂していかなければなりません。これにより、当社の飛躍が現実となってまいります。ここ数年を辛抱できれば、大きな飛躍ができるものと確信いたしております。
社員一人ひとりの頑張りに期待しております。
(2008.1.4) |