明けましておめでとうございます。皆様方にはますますご壮健のこととお慶び申しあげます。
　さて、平成19年度は「平成19年度から21年度 ＪＡ共済３か年計画」の初年度として事業を開始しましたが、上半期における長期共済の新契約高は、昨年度を上回る成績となり、経営の健全性の面でも、良好な状態を維持することができました。
　また、昨年は、能登半島地震、新潟県中越沖地震という大規模な地震や台風等の多くの自然災害が発生しました。被災された地域の皆様には、あらためてお見舞い申しあげますとともに、一刻も早い復興をお祈り申しあげます。これらの自然災害による共済金のお支払は400億円を超え、復興のお手伝いができたのではないかと考えております。
　さて、本年は、３か年計画の中間年度を迎えますが、ＪＡ共済事業を取り巻く環境は依然として厳しいものがあります。農業情勢では、国産農畜産物の価格低迷、農業者の減少と高齢化等が進むなか、ＷＴＯ農業交渉やＥＰＡ交渉、あるいは、農業政策等に関して注意して見守るべき状態が続いています。また、共済・保険業界においては、株式会社かんぽ生命の発足、保険の銀行窓販の全面解禁による競争激化が一層進んでいます。
　こうした環境において、ＪＡ共済は、組合員・利用者の方々の信頼と期待に応えるために、多様なニーズに対応した仕組み・サービスを提供するとともにコンプライアンスを徹底し丁寧かつ誠実な事業活動を行うことで、「愛されるＪＡ共済」として、その存在感をより大きなものにしていくことが重要と考えております。
　このため、本年は、３か年計画の初年度の総括を行ったうえで、計画の達成に向けた取組みをさらに強力に推し進めていくこととし、３Ｑ訪問活動等による組合員・利用者、次世代層とのつながり強化をはじめとした３か年計画への取組みを着実に実践してまいる所存です。
　皆様方には、倍旧のご理解・ご協力を賜りますようお願い申しあげ、新年のご挨拶とさせていただきます。

（２００８．１．４）