農業協同組合新聞 JACOM
   
解説記事

日系農協婦人部 役員座談会
女性部拡大へ 日本見習って

出席者
幸坂幸子さん (パラグアイ/アルトパラナ県)イグアス日本人会婦人部長
山本雅江さん (パラグアイ/イタプア県)ラパス農協婦人部役員
宮田千恵子さん (ブラジル/サンパウロ州)
ブラジル農協婦人部連合会 カッポンボニート支部部長
吉田松原直子さん (ブラジル/パラナ州)インテグラーダ農協 婦人部評議員
熱田恵美子さん (ボリビア/サンタクルス県)
オキナワ日本ボリビア協会 婦人部役員
司会 原田康

 日本のJAだけでなく海外の農協でも女性部活動への期待が大きい。
このため独立行政法人の国際協力機構(JICA)と(財)海外日系人協会は南米3ヶ国の日系人農協・組織から選んだ女性部役員5人を対象に研修会を開いた。JA全国女性協とも連携したこの初の試みを機に本紙は5人の座談会を開いた。南米に移住して大規模農場を経営する彼女たちの目に映った日本農業の現状やJA女性部に学ぶべきことがらなど話題は尽きなかった。

◆数字の把握も難しい

山本雅江さん
山本雅江さん
 ――自己紹介を兼ねて、いつ移住したとか、農場の規模、主な作物などについてお話下さい。

 山本 パラグアイに移住して50年になります。主な作物は大豆と小麦で面積は4〜500町歩です。

 ――日本の感覚では100町歩の違いはものすごく大きいのです。400か500かどっちに近いのですか。

 山本 400に近いと思いますが、はっきりつかんでいないのです。きちんと数えてくればよかった。というのは、その年によって借地面積が70町歩から30町歩ほど変わるのです。地主が貸してくれない年があるからです。
 農協が実態調査をやる時も、私たちは借地面積を入れないで記入しちゃいます。また10町歩未満の狭い区画には小麦を植えないので、これもおおまかな面積を報告しています。小麦は大区画にまいています。

 ――耕作地のほかはどうですか。

 山本 傾斜地などを利用して牛を放牧しています。牧草地や森林もありますから合計すると農場面積は約1000町歩になります。牛の頭数は約300頭です。これも数えていません。春にはどんどん生まれますし、死ぬ牛もいるからです。

 ――では宮田さん、どうぞ。

 宮田 ブラジルに移住して、私もちょうど50年です。面積は約400ヘクタールです。ブラジル人の主食であるフェジョンというウズラ豆によく似た豆やトウモロコシ、それからハウスでトマト、キュウリ、ナスなどを作っています。うちよりも広い面積にフェジョンを植えている人が多いのですが、安いので今はすごく不景気です。

 ――価格が安いのですか。

 宮田 そうです。それに天候不順で60%ほど減収になったという人もいます。ブラジルを代表する穀物は大豆ですが、うちは作っていません。

 ――ハウス栽培の面積は?

宮田千恵子さん
宮田千恵子さん

 宮田 30メートル×20メートルほどのが10棟です。しかしブラジルのハウスは竹や木で作ってあり、日本のようにきれいではありません。それに今回の研修で日本のトマトの色が美しいのにはびっくりしました。とても参考になりました。キュウリにしても大きさが手ごろにそろえられていて目を見張りました。向こうでは大きいほうがいいのです。しかし大き過ぎるのもまた価格が安くなるのでいけません。

 ――幸坂さんはいかがですか。

 幸坂 1982年に3歳の長男を連れてパラグアイに渡りました。移住地の中では一番遅い渡航者です。経営面積は200町歩で、大豆、トウモロコシ、小麦を作っています。ペットとしてウサギを飼っていますが、いつの間にか50匹に増えました。

 ――熱田さんどうぞ。

 熱田 1959年にボリビアに移住しました。経営面積は1400町歩で、内訳は植え付けが900町歩、牧場と養殖場が50町歩ずつです。雨が降らないと大変なので、家族も多いし、養殖を考えました。

 ――どんな魚の養殖ですか。

 熱田 パクという魚ですが、日本では何というのか……

 幸坂 日本にはいないと思います。

 熱田 とにかく川魚です。それにドイツゴイとかナマズ系とか10種類ほどがいます。三男坊がそれらを刺身や唐揚げにして売っています、注文があれば生でも売っています。農業だけでは干ばつや多雨など天候不順で赤字になることもあるから、いろいろやりくりしないといけません。だから野菜もちょっと作っています。パパイヤとか大根です。

 ――「ちょっと」といっても、こちらの「ちょっと」とは違うはずですが。

 熱田 1町歩くらいです。パパイヤは養殖魚の店で売っています。養殖場は遠いので自動車の燃料代をかせぐためです。

◆けた違いの農場規模

幸坂幸子さん
幸坂幸子さん
 ――では吉田さん。

 吉田 1953年にブラジルへ行きました。作物の植え付けは250ヘクタールです。昨年は大豆と小麦を作るつもりで原始林を2400ヘクタール買いましたが、400ヘクタールほど伐採が進んだところで政府から「植林をしたい」からという理由で待ったがかかりました。伐採後の土地にも2年間ほどは陸稲を植えなければならない規制があります。土地が肥えているからという理由です。だから小麦や大豆をすぐに植えることはできません。

 ――原始林は家の近くですか。

 吉田 いえ、自動車で三日間くらいかかる所です。2500キロ余りはあるでしょうか。

 ――いやいや驚きました。けた違いのスケールです。みなさんのお話をうかがうと家族の労働力だけでは経営できず、現地人を雇用しないとやっていけないということですね。

 吉田 そうです。現地人に大型機械の運転などで働いてもらって、それを日本人家族がそれぞれ見て回って管理している形です。

 山本 30年ほど前から、そういう形になりました。それまでは現地人と一緒になって日本人も草取りなどの手作業をしていました。その後は大型機械の導入で、人手が少なくてすむようになりました。

 ――まさに経営者ですね。

 吉田 ブドウなどの果物を作っている人は自分たちで作業しています。

 ――現地研修で見た日本の小規模経営と比べてどうですか。どういう違いが印象に残りますか。

 吉田 自分でがんばれるという日本には日本の良さがあります。ちょっと比較はできないですね。

 幸坂 でも例えば斜面などでも、うまく土地を利用して、きめ細かくいろいろなものを作っているのがすごいなと思いました。

 熱田 奥さんたちの女性部も一生懸命やっているのに感心しました。

 ――農協女性部の話が出たので話をそちらへ移します。みなさんのお仕事と日本の農家女性の働きには、かなりの差がありますか。

吉田松原直子さん
吉田松原直子さん

 山本 向こうは向こうでまた大変です。学校が遠いので母親は送迎に時間をとられます。高学年は朝から、低学年は午後と、あちらの小学校は授業時間が分かれているため子どもが数人もいると1日4往復する人もいます。私も送迎のために車の免許を取りました。
 それから農繁期に雇う人たちには3食、残業の日は4食を食べさせないと続けて来てくれないので食事の用意も大変です。自分の食事は歩きながら食べるほどの忙しさです。

 ――学校までは遠いのですか。

 山本 6キロ半あります。

 幸坂 私は予約があればレストランを営業するし、また総菜を作って農協へ出したり、個人的にも注文を受けているので結構忙しいです。子どもの送迎は主人と分担です。

 ――スクールバスはないのですか。

 山本 以前はありましたが、近距離通学児童の親が経費の平等分担をいやがって廃止になりました。

 吉田 運行している所もあります。

◆組織の若返りを図る

熱田恵美子さん
熱田恵美子さん
 ――女性部活動としてはどんなことをやっておられますか。

 山本 ラパス農協婦人部は農協のお客を接待する料理作りの手伝いをしています。自主的活動では果実酒の製造販売で活動資金をかせいでおり、またグループ活動で、みその製造販売もしています。一方、農協の支援で年5回の婦人学級を開いています。農協組合員は127人人ですが、婦人部は会費制で51人です。

 宮田 一部の婦人部で布巾やテーブル掛けやトイレットペーパーを入れる手芸品などを作ってブラジル農協婦人部連合会を通じて日本に送り、日本の農協女性部の集まりなどで売ってもらっています。同じようなものを送り続けていては売れないから毎回変わったものを送るようにといわれています。
 また私の地元の婦人部は週2回豆腐を作って農協の直売所などで1か月に400丁くらいを売っています。
 直売所は3年前にできました。しかし野菜はたくさん出すと売れないで持ち帰ることになる、かといって少しずつ出すのも手間がかかるだけだから出荷はもうやめだと組合員はいうんです。それで今、悩んでいますが、今回の研修で「直売所は開設3年目くらいが一番難しい時期」といわれました。しかし員外の人は少量出荷を続けています。

 幸坂 私どものほうには農協婦人部がなく、農協は日本人会婦人部の顧問になっています。同会婦人部は日本の農協女性部と同じような活動をしています。成人の日の行事や敬老会は女性部が中心で、また婦人検診とか習い事などの教室を開いています。イグアスの滝を見に来たお客の接待などもしています。

 熱田 うちも農協婦人部はなく、オキナワ日本ボリビア協会婦人部として活動し、バザーをやったり、成人式でうどんやお菓子を売ったり、敬老会でもバザーをやり、老人にはちょっとしたプレゼントを贈ります。バザーの収益は遠足や養老院への贈り物などに使います。連合婦人会というのもあり、そこは乳がん検診や赤ちゃん検診をやり、高齢者のデーサービスを手伝っています。会員は約140人です。

 吉田 私たちの婦人部は月1回の例会の日に講演会や料理教室などを催します。そのほかの週にも希望者だけの行事としてカラオケ、生け花、編み物などの教室を月1回開くため毎週何らかの催しが開かれています。このため婦人部に入ると毎週集まりに出なくてはいけないのかと誤解した若い人たちから入部を敬遠され、困っていましたが、出席してほしいのは例会だけ、あとは希望者だけの催しですと説明して、最近は10人ほど部員が増えました。

 ――大農場の経営で忙しく、参加しにくい女性が多いのでしょうが、組織拡大策はどうですか。

 吉田 年配の部員が多く、車を運転ができないため家族に送迎してもらう人がいます。そんなこともあるため若い人に入ってほしいのです。
 2年ほど前からインテグラーダ組合が婦人部にも力を入れ、指導員も置いたので少し増えています。
 今回の研修では日本のJA女性協にフレッシュミズという集まりがあると聞いてとても参考になりました。私たちも帰ったらぜひ若い人たちだけでやっていくような組織化を考えていきたいと思っています。

◆言葉の問題が大きい

 幸坂 私たちの部は60歳を過ぎるとだいたい活動から退きますが、その人たちの多くは和裁とか漬物の作り方とかの技術を持っています。また引退して老人会に入るような年齢でもありません。そこで個人的に和裁などを教えてもらっていますが、今後はその人たちのグループ化を考える必要があります。
 そうすればグループとしていろんなことができるし、婦人部の講師などに来てもらうこともできます。そうしたグループを受け入れるところがあればいいなと思います。
 一方で、フレッシュミズのような若い人たちだけのグループをつくる必要があります。やはり20代から60代までの人が一緒にいる組織というのはものの考え方からしていろいろ難しいと思います。結局、若い人たちが黙っちゃうのです。

 ――世代間の食い違いには例えばどんなことがありますか。

 幸坂 若い人たちは半日ほどのパートのお手伝いさんを結構雇っています。子どもの面倒や雑用をしていると習い事ができないといった理由からで合理化できるところはするという考え方です。遊んでいるわけではありません。しかし年配の人はそれを理解しません。自分でやればいいのになんでもかんでもお手伝いさんにやらせて、と批判します。

 吉田 昔の人は苦労して自分で全部やってきていますからね。

 幸坂 お手伝いを雇える身分になっても雇わないんです。一方、核家族化で若い人たちは年配者から例えばおすしの作り方といった文化を受け継いでいないため、婦人部でそうしたことを習う機会を設けてやると結構参加してきます。

 ――海外移住者にとっては言葉の問題も大きいと思いますが。

 吉田 ブラジルでは日系でも若い人たちはポルトガル語です。しかし一世の中にはポルトガル語が全くわからない人もいます。それで婦人部はすべて日本語で運営してきました。一方、組合員の70%はブラジル人なのに組合は日本語ばかり使うからといって、若いブラジル人が組合に入らないという問題もあります。

 ――若い人というのは何歳くらいを指すのですか。

 吉田 30歳以下です。日系でいうと3世になっていますね。

 幸坂 イグアス農協もほとんど日本語なので2世の若い組合員は、やりにくいという感じです。

 山本 ラパス農協は回覧文書などを日本語、スペイン語の両方で流し、理事会なども両国語で議論しています。現地教育を受けた30、40代の理事が増えているので、難しい話はスペイン語でないとパッと出てこないということがあります。

 熱田 うちは悪い言葉はスペイン語と出身地沖縄の方言で出ます。

 吉田 4世の子どもたちは家庭でもポルトガル語になってしまって今は日本語学校にいく子がほとんどいなくなりました。

 熱田 しかしボリビアでは現地人が日本語を覚えたいと私の地元では20人くらいの母親たちが夜間の日本語学校に入ってきましたよ。

◆シカゴ相場にらんで

 ――言葉の問題とともに現地通貨とドルの為替相場の変動にも神経を使わなければなりませんね。

 山本 それはもう、いつもレートを意識しています。

 幸坂 スーパーなどでは、どちらも使えるということはありますが。

 ――生産コストと販売価格という経営の立場からも大変ですね。

 吉田 農業機械とか作物の価格はみなドルで考えます。ブラジルの場合、とくに大豆が重大です。

 ――シカゴ相場をにらんでいるということですか。そうした点でも日本の農業とは大きく違います。さて、みなさんは日本のスーパーや農協系統のエーコープ店、直売所を視察されましたが、印象はいかがですか。

 吉田 農家の人が自分で作ったものを地元の店で直売してもらえるというシステムが良かったですね。
 ブラジルでは人口が少ないから買い手がなかなかいないのですよ。

 ――みなさんのところは消費者がまわりにたくさんいませんね。

 宮田 日本は売り場の飾りつけというか、すごくきれいです。

 熱田 びっくりしたね。

 宮田 うつわというか、あの容れものがきれいで……。ブラジルであんなことをしたらとても合いません。

 ――総菜の売り方ですか。

 宮田 そうそう。あれが……。

 吉田 ブラジルはとにかく食べ物が安いのですよ。日本の物価の高いのにはびっくりしました。

 幸坂 でも全部、機械化されているんですね。台所というのか食品の加工場を見せてもらいましたが、人間が2人しかいないので、この人数で揚げ物なんかまで全部の種類を作れるのかと首をひねりましたが、やはり、そうではなく機械でやる、とくに巻きずしまで機械で作るとわかり、驚きました。だけど機械で巻いておいしいのかと、ちょっと考えちゃいました。

 ――食べ物の値段はやはり1けたくらい高いですか。

 山本 素材に比べて、ちょっと手をかけたケーキ類などの加工品がすごく高いと思いました。私は自分で作るからわかるんですが、そんなにかかるものじゃないんですよ。びっくりしました。移住地ではまんじゅうなんかでも全部自分でつくっちゃいますが、生活の観点が違うのか、とにかくパラグアイの値段のバランスとは全然違うと思いました。

 吉田 ブラジルの10個入りのまんじゅうよりも日本の1個のほうがまだ高いという感じです。

 山本 だれでも作れるものが高いのですから農協女性部がいろいろ加工品を作って直売所で売るのは、いいところに目をつけたと思います。
 しかしスーパーの野菜は例えば同じ大きさのきれいなキュウリを2本ずつ包装したりして過剰包装かなという感じもしました。

 吉田 ブラジルも大きな街の商店は日本を見習っています。

 熱田 ボリビアでは農協のスーパーでも、見た目にきれいなものを並べるようになっています。

◆日本に住みたくない

 ――その分だけ値段も高くなっているわけですか。

 熱田 いや、そうではなく、小売段階の負担が大変なだけですよ。

 山本 日本の物価では乗り物の高いのに驚きました。新幹線で大阪まで行くのに何万円もかかるのですから。向こうならそれだけあればどこまでいけるかわからない。

 ――では日本に帰りたいとは思いませんか。

 山本 やはり住むのにはパラグアイがいいですね。空気がきれいで広々としていて。日本は観光で遊んで歩くにはいいと思いますが。

 熱田 私もボリビアのほうが住みやすいと思います。

 ――しかし南米での農業経営にもいろいろ問題点があると思いますが。

 吉田 農業機械などの経費や自動車の税金が高いですね。

 ――ガソリンも高くないですか。

 山本 コンバインやトラクターが小山のように大きいから燃料をものすごく食います。1回に入れる燃料はドラム缶2本くらいです。トラックも1回に200リットルほど入れます。

 吉田 1年に1万リットルじゃとてもたりません。

 山本 だから経費を少しでも低減するため機械の修理は自分でやっている人がほとんどです。修理屋に頼む人は大変みたいです。

 熱田 うちは農協が修理してくれます。燃料代も不耕起栽培になったので少しは楽になりました。しかし主な作物が小麦と大豆に限られ、作柄が天候に大きく左右されますから干ばつが心配で雨が降ると何万ドルもうかったというような世界です。

 ――かなりのリスクを負った経営をしているわけですね。

 熱田 最近は雨の少ないところでは燃料用となるサトウキビを植えよと政府がいっています。

 

共同参画はこれから日系農協の婦人部

 国際協力機構などは南米の日系農協組合長らを対象に幹部研修会を実施してきたが、今年は初めて婦人部役員の研修会を2月10日まで約1か月の日程で試みた。日本の農協と女性部の活動の優れた点を学び、現地の活動に役立ててもらうねらいだ。来日した受講者5人は横浜市内での講義のほか日本各地のJA直売所などを見学。またJA全国女性協の活動体験発表会にも参加した。なお南米の各日系農協には女性理事はおらず、婦人部のない農協もある。女性参画はこれからだ。


座談会を終えて

 海外日系人協会による南米各国の日系農協の幹部を対象とした研修が毎年行われているが、婦人部の代表を対象としたのは今回が初めてである。
 これまでにも研修会で組合長、幹部の方達に日本の農業、農協の印象をお聴きしたが、御婦人方の方が見方は現実的(生活に密着している)であるとの印象を受けた。
 今回の研修に参加をされた方々は、小学生の頃家族で移住、大変なご苦労のすえ成功されて400haとか1000haとか見当のつかないような大農場を現地の人を使って経営されている。
 日系の皆さんも、一世、二世、三世の混住、現地の人を含めた農協婦人部、地域の活動などで日本とは大きく違うのが言葉の問題である。
 一世は日本語、二世は日本語とスペイン語、ポルトガル語、三世は現地の言葉となっている。農協婦人部の資料も日本語と現地語であるが、こまかい話となると現地語となる。
 日本の農協婦人部の具体的な活動内容、ヤングからシニアーまで幅の広い年齢層を組織して全体を発展させている活動はとても勉強になったと言っておられた。
 皆さんの日本の印象で一致をしていたのは、街がきれいであること、何処へ行っても人の多いこと、物価特に交通費と食品、なかでもケーキや饅頭などのお菓子や加工食品が高いことである。20年前に来たときと比べて卵は同じ、衣料品はむしろ安くなっているとのことである。
 何十年振りかに訪れた日本は豊かで素晴らしい国である。観光には来たい国ではあるが住むのにはやっぱりパラグアイ、ブラジル、ボリビアの大自然に囲まれている方がよいとの結論である。(原田)

 

(2006.2.16)


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