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コラム |
消費者の目 |
競争社会こそ助け合える仲間を |
日本企業が生産拠点を海外に持つことが当たり前の世の中になっています。初めは市場に近いアメリカやヨーロッパに生産拠点を置きました。やがて、円高を回避するために賃金の安い東南アジアへの進出が始まり、いまでは中国への進出が目立っています。 サービス業でも海外移転によるコストダウンの波は押し寄せています。アメリカのコンピューター会社は、開発部隊やヘルプデスクをインドに移しています。インドには英語を話せる人たちがたくさんおり、コンピューター産業も盛んです。優秀な人材をアメリカよりもずっと安い賃金で雇う事ができるのです。アメリカ国内のユーザーがヘルプデスクに電話すると、インドにいるオペレーターが出てきて、英語でサポートをするのです。ユーザーは自分が直面している問題さえ解決してくれれば、オペレーターがどこにいるのかは全く問題ではありません。 日本の農業の生産コストは海外に比べて非常に高いといわれます。コストダウンへの取り組みは、これまでにも官民力をあわせて行われてきており、非常に高い成果を挙げてきています。しかし、競争社会では、相手も同じように努力していますし、新たな競争相手も出てきます。 |
(2004.11.26) |
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