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コラム
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消費者の目
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農家と携帯電話 |
携帯電話は今や、なくてはならないコミュニケーション手段になりました。総務省が平成16年4月28日に発表した携帯電話やPHS加入者数資料によると、同年3月末時点の契約者数総数は8665万8645人でした。人口普及率を見ると67.9%で、3人のうち2人が持っている計算です。実際、外出する時に携帯を忘れると、どうにも仕事にならないという人が多いと思います。何といっても電波さえ届くところであれば、24時間いつでも連絡が取れるのだから、こんな便利なものはありません。
◇ ◇ ◇ ほんの数年前は電車の中に缶詰になると、連絡の手段がまったくありませんでした。電車が駅に着くと乗客は我先に公衆電話へ殺到したものです。携帯電話が登場してしばらくすると、電車が駅についた途端にホームから携帯電話で連絡を取る風景が見られました。今は違います。通勤電車が遅れた時など、車内でメールを送る姿があちらこちらで見られます。最近の携帯電話は電話がかけられるだけでなく、メールを送ることもできれば、写真を撮ることもできます。インターネットだって閲覧できます。おかげで使いこなすのが大変になってきていますが、私たちの行動もそれにつれて多様化しています。 ◇ ◇ ◇ しかし、通話だけでなくメールが使えるということが携帯電話の普及に拍車をかけたことは間違いありません。友達と連絡を取るのに、急ぎの話でない時は電話でなく携帯のメールを使います。しばらくすると返事が来て、またこちらもメールで返事をします。これを何度か繰り返えします。電話で話せばあっという間に用件は済んでしまうのでしょうが、メールのやり取りには、電話にはない何かもっとわくわくするようなところがあるようです。自分が送った手紙の返事を待っている間のわくわく感と、いつでもどこでも携帯で送れるお手軽さが合わさって、多くの人の心を捉えているのでしょう。 ◇ ◇ ◇ 農家にとっても携帯電話は手放せないツールになっていて、以前お会いした長野のりんご農家の皆さんは、ほぼ全員が携帯電話を持っていらっしゃいました。「畑にでているときでも連絡が取れるから手放せないね」と、皆さん口々におっしゃいます。奥さんから「昼食の準備ができたよ。」という連絡をもらったり、友達と一杯やる相談をしたりと、携帯電話の利用場面はさまざまですが、「いつでもどこでも」使える便利さが受けて、農家の携帯普及率は総務省が発表した全国平均を超えています(平成13年の農林水産省の調査では74.3%)。通話中に「いまどこ?」なんて聞くのも携帯電話ならではです。 |
(2005.7.12) |
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