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コラム |
消費者の目 |
「ちょっとぐらい…」が大問題 |
「発掘あるある大辞典II」というテレビ番組で、納豆を朝晩食べるとやせるという話が放送されました。最近ふとリ気味の私は「これは朗報だ」と思い、朝晩納豆を出すように妻にお願いしました。この番組の影響力は絶大で、放送のあと近所のスーパーでは納豆が姿を消したと妻に聞きました。その矢先、この番組の中で紹介されていたデータが捏造されたものであることが明るみにでました。私同様、「ちょっと試してみようかしらん」と思った方は、「やっぱりそんな上手い話は無いのか」とがっかりなさったことでしょう。 ◇ 食べ物に対する消費者の反応は極端です。1996年には、大阪府堺市で発生した学校給食による学童の集団感染が発生。疫学調査によりカイワレ大根が原因食材として疑わしいという当時の厚生省(現厚生労働省)の中間発表により、カイワレ業者が壊滅的な打撃を受けました。しかし、カイワレ大根を含め遡り調査を行ったものの、カイワレ大根からO157は検出されず、結局感染源は特定されませんでした。風評被害という言葉がメジャーになったのは、このカイワレ大根の事件がきっかけだったと思います。 ◇ 一方で、2000年6月に当時の雪印乳業大阪工場の引き起こした、1万人を超える日本最大級の集団食中毒事件は、衛生管理に対するモラルの問題に焦点をあてました。マスコミは連日このニュースを大きく取り上げ、雪印グループは解体に追い込まれました。 (2007.2.9) |
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