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コラム
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消費者の目
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町名復活 |
生まれ育った故郷のことは、たとえ遠く離れていても気になるものです。私が少年時代を過ごした長崎市では、41年前行われた町の再編で消えた旧町名が今年1月に復活しました。昨年5月に帰郷した時、長崎市の中心部には「旧町名」と「新町名」の2種類の表示板が設置されていましたが、これが市民団体による旧町名復活運動の一つであったのだと、後で知りました。 ◇ 長崎の氏神さまである諏訪神社に踊りを奉納する踊り町は77カ町。11カ町ずつ、7年に一度廻ってくるのが江戸時代から続く伝統です。41年前の町の再編で町名が消えた町の中には奉納辞退に発展して、地域の結束が崩れてしまったところもあると聞きます。祭りの伝統を支えてきたコミュニティ活動に支障が出たことは言うまでもありません。 ◇ もともと「長崎くんち」は大人から子供まで町内が一丸となって取り組む祭りです。各踊り町にはその町の出し物があり、親から子、子から孫へと受け継がれています。 ◇ 諏訪神社での奉納が済むと出演者は庭先周りといって、日頃お世話になった方、会社、官公庁などを廻り、そこの玄関・店先などで短い踊りやお囃子を演じます。諏訪神社では紋付袴に山高帽で正装していた世話役達は、袴から唐人パッチにはきかえた略礼服で、女性達は着物姿で、子供達も着飾って、10月7日から9日の3日間、出演者と一緒に庭先周りをするのです。 |
(2007.3.20) |
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